リクエスト
□揺るがない絆と脆い鎖
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「…どういうことだ」
急に雰囲気が変わった綱吉に戸惑いながらもリボーンは標準を変えずに聞いた
「調子に乗るなと言ったんだよ…黄のアルコバレーノのリボーン」
「なっ、ふざけんな!ダメツナが!!」
自分より格下だと思っている綱吉の挑発とも取れる態度にリボーンはついにキレて発砲した
「…遅い」
だが、リボーンが素早く撃った弾は綱吉に当たることはなかった。
何故なら、綱吉はいつの間にか手にオレンジの炎を纏った]グローブをはめリボーンの背後に移動していたからだ
「なっ!」
「少し…大人しくしてもらうぞ」
リボーンが綱吉に気付き、背後を振り返った瞬間に綱吉の額の炎が青色に変わったかと思うと両手に灯した炎もオレンジから青に変化し、片手をリボーンに向けて青い炎を浴びせたのだ。青い炎をもろにくらってしまったリボーンは急に身体が動かなくなり、その場にしゃがみ込んでしまう。
「…何しやがった……それにその炎は」
「何、簡単なことだ。大空の推進力でお前の発砲した弾丸より速くにお前に近づき、瞬時に属性を雨に切り替えて雨の特性である“鎮静”で少しお前の身体の活動力を鎮めただけだ」
「そんなことが…ダメツナに出来るわけねぇ!!」
綱吉は予想した通りの反応にふっと笑うと敵対心を向けてくるリボーン達に嘲うかのように答えやった
「“ダメツナ”か…そもそも“ダメツナ”事態が元々作り物だったんだよ…そう、ボンゴレを欺くためのな…」
そういうと綱吉は家光とホログラムの9代目に向き直ると、死炎を大空に戻しながら言った
「オレは平凡な生活が送りたかったんだ…だからオレは“ダメツナ”を演じることにした、自分の異質とも言われる能力を隠すためにな…“ダメツナ”でいる時はオレにとっては平凡な生活を送れていたんだ…そう、お前達がくるまではな…お前達は勝手にオレの平凡を壊し、オレの意志関係なくボスへと祭り上げようとしたあげく、今度はオレを身勝手な理由で始末しようとした…しかも、オレを庇った者まで巻き込んでな…お前達の仕打ちにはさすがのオレも本気で対象しようかと思ってな…覚悟するがいい」
「確かに本当の君は目を見張るものがあるが、君1人で何が出来るというんだい?」
9代目の余裕そうな表情に綱吉はおかしそうに笑う、そんな綱吉が気にくわなかったのか9代目は顔をしかめた
「何がおかしいんだね?」
「貴方はボンゴレリングがどうして継承者を選ぶか知っているか?」
指にはめてある大空のリングを見せ付けるように9代目な問う
「それは、ブラッド・オブ・ボンゴレでなければならないはずたがらだ」
「では…何故ブラッド・オブ・ボンゴレでなければならない?」
「それは…」
さすがにボンゴレの血でなければいけない理由までは知らなかっただろうため口籠もる9代目に綱吉はクスッと笑うと指輪にキスをして答えてやった
「何故ブラッド・オブ・ボンゴレでなければならないのか…それはボンゴレの血の根源である初代が神だからだ…そうボンゴレは初代の…神の血を受け継いでいるかだ、だからただの人間ではでは受け継げない」
「初代が神?第一何故、君が先代も知りえなかったことを知っているんだい?」
信じられないという目で綱吉を見てくる9代目に綱吉は不適に笑うと指輪を胸にかざしながら炎を灯した
「それは、オレが“沢田綱吉”が初代ボンゴレの転生した現世の姿だからだ…お前達のことだ、そう信じないだろうから証拠をみせてやろう」
そういうと綱吉は胸の前に両手を持っていった、
するとそこにどこからともなく光が集まり始め、一つの匣が現れた。
また、ボンゴレリングをしてある手と反対の手の指に同じく光が集まり、一つの指輪が現れた。
その2つを見て、9代目は思わず驚いてしまった
「それは!天空の指輪と天空の匣!?」
「どうやらこれのことは知っていたようだな…」
そう、天空の指輪と天空の匣はボンゴレリングとは別に初代が身に付けていた伝説の代物だった。
何故、伝説の代物かというと初代が日本へ消えたのと一緒に消えたものだからだ。
しかも、その2つは初代以外が身に付けると拒絶されるもので初代だけの武器でもあったのだ
「綱吉君…いや、初代ボンゴレともいうべきかな?君が初代だったなら失礼なことをしてしまった、すまない」
「今は沢田綱吉だ…それより嘆かわしいものだな、ボンゴレも地に落ちた…」
初代=綱吉と知った9代目が手の平を反したように態度を変えたことに内心呆れる
そして、ボンゴレの現状に嘆いた
「ボンゴレには愛想が尽きた、オレはもうボンゴレとは縁を切らせてもらう」
そういうとすぐに9代目のホログラムを映している機械を火炎で破壊した