リクエスト
□揺るがない絆と脆い鎖
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「よし!これであがりだコラ!」
「何!俺が極限にビリではないか!?」
神経衰弱、ババ抜き、そして今はポーカーをしていてどうやら了平がビリで終わったようだ。
ちなみに綱吉は神経衰弱では超直感をフルに活用し、ババ抜きとポーカーでも超直感だけでなく運も味方につけて圧勝していた
――コンコン
「あれ?ファルコじゃない?」
綱吉達が窓を叩く音に気付き、そちらの方を振り向くとそこにはコロネロの相棒のファルコが手紙をくわえていた
「何だ、これは?」
綱吉が窓を開けてやり、ファルコは部屋に入るとコロネロの頭に止まり、コロネロに手紙を渡した
「どうやらリボーンからだぞ、コラ」
手紙の封筒を見ると、どうやらリボーンが差し出し人らしい。
コロネロが手紙の封を開け、内容を読み上げることになった
「“コロネロへ、山本、了平、ツナを連れて川原に来い。特にツナは絶対に連れてくるんだぞ”らしいぞコラ!」
「どういうことだ?」
「ふむ、何故急に呼び出しされるのか極限に訳がわからん!」
山本と了平が不思議そうに手紙の意味を考えているとき、綱吉は1人違うことを考えていた。
(最近のリボーン達の怪しい行動と何か関係がありそうだな)
綱吉の自分の感がここ最近のリボーンの怪しい行動と関係していると告げている、又、自分にとってよくないことであることも…
「取り敢えず行ってみるぜ、コラ」
コロネロの意見に皆は頷き、手紙に指定された場所へと向かうことにした。
―――
「おいリボーン、来てやったぜ、コラ!!」
「やっと来たか…ツナを連れて来たみたいだな」
「リボーン、何で守護者達が…それに家光やバジルまでいるんだ、コラ?」
そう、家でイーピンと遊んでいたランボを除き、イタリアに行っていた筈の獄寺や群れるのが嫌いな雲雀、犬と千種と不安そうにいるクロームだけでなく、つらそうな表情の家光とバジルまでいたのだ。
一体何だと疑問を抱いた瞬間家光の近くに置いてあった機械からあるホログラムが現れた。
「それは私が皆を集めたからだよ」
「9、9代目!!」
ホログラムとして現れたのは何と9代目だった。だが、9代目の纏う雰囲気がいつもの穏やかなものと違った
「今回、君達を集めたのは綱吉君、君の事についてだ…」
「オレがどうかしたんですか……?」
綱吉が不安げに聞くと9代目は綱吉を地に堕とす言葉を放つのだった
「先程、君をボンゴレにとって危険な存在として追放することが決まった」
「えっ…」
「どういうことだ!ツナが何したっていうんだよ!!」
「そうだぜ!9代目気が狂ったのか!コラ!?」
「極限に意味がわからん!沢田はいい奴だぞ!!」
戸惑う綱吉を庇いながら何故綱吉を追放するのか3人は9代目に向かって説明を求めた
「それは、綱吉君の秘めるモノがあまりに強大すぎるからだよ…強大すぎる力はいずれ自分では制御できなくなり自身を…ボンゴレを滅ぼしかねないからだ」
「そういう事だ、ツナをこっちに渡せ」
今まで黙っていたリボーンが綱吉達に銃の標準を合わせて綱吉を引き渡すように要求する。
しかし、山本、了平、コロネロは要求を拒否の意志を表した
「それは無理なのな〜」
「うむ、沢田は渡さん!」
「そうだぜ!そんな理由なら渡さないぜ、コラ!」
「山本…お兄さん…コロネロ……」
「ちっ、これは命令だ、ボンゴレの守護者として従え!」
命令として下さたがそれでも3人は意志を変えなかった
「オレの一番大切なものは屋上ダイブ以来ツナなんだぜ、それにツナを失うくらいならオレは守護者を辞めるのな」
「オレも綱吉は大事たぜ、コラ!綱吉はオレの事をアルコバレーノとしてじゃなく“コロネロ”として見てくれるからな。それにオレはボンゴレと繋がりはあるがボンゴレではないからな、コラ!」
「沢田はオレが認めた男だ!オレは沢田の肩を持つぞ!!」
「みんな…」
(自分達の事よりオレを庇うなんて…)
「おい、獄寺!雲雀!お前らはツナの事はどうでもいいのかよ!?」
山本は当たり前にリボーン側にいる獄寺、雲雀に怒りを込めて叫ぶ。
だが、山本が投げ掛けた問いに返ってきた答えはひどいものだった…
「確かに十代目には忠誠を誓っていたが、リボーンさんには逆らえないからな」
「僕は別に草食動物がどうなろうと関係ない、それに赤ん坊達といた方が僕にとって有益だからね」
「…そうかよ、ならお前達とは決別だな」
綱吉よりもボンゴレを取った2人に山本は決別を告げる、そんな険悪な雰囲気の中、後ろの方にいた1人の少女がリボーン達の側から綱吉の目の前に移動し、三叉槍をリボーン達へと向けた
「私はボス側につくわ…」
霧の守護者の片割れクローム髑髏だった