長編T
□神様なんて
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「白夜叉……?な…に……誰、がっ…」
ああ、止めてくれ。
「旦那が…白夜叉……」
違うんだ
もう俺はっ…
「………銀……時、が…?」
「違うっ!俺は坂田銀時だっ!」
男に木刀を突き刺し、
自分自身に叫ぶように、
俺は言った。
「お前は白夜叉だ……」
「違うっ!白夜叉はもう居ないっ!」
「いや、まだ居る。」
男ははっきり言った。
銀時の目をしっかり見て。
「戦場で殺し舞う白夜叉の姿は美しかった…白い肌に紅は白夜叉の存在を拡大させていき……そして沢山死んだ…」
自分の手が
震えているのが分かる
「夜叉はお前の中にまだ眠っている………血を浴びたいと…そう訴えながらな…」
違う…
白夜叉はもう死んだんだ…っ!
「俺が夜叉を引きずり出してやろう…………」
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