その他

□どこから来るんだその自信
1ページ/1ページ

「おりゃっ!くらいやがれ!!」


「Shit!元親テメェ何しやがる!」


「ふ、政宗殿はそんなのも避けられないでござるか?…ぬおっ!」


「Ha!お前も当たってんじゃねぇか」


「ぬぅー…」


「へっ、この勝負俺の勝ちだな」


「それはさせねぇ!」「それはさせないでござる!」


「…………あのさ、3人とも、テスト勉強しなくていいの?」


政宗と幸村の声が重なった時、呆れたといった調子で佐助が口をはさんだ。


だが確実に3人には聞こえていなかっただろう。


いまだにゲームに熱中している。


そもそも今日集まったのは先ほどからゲームに興じている3にんのためではなかっただろうか。


「放っておけ、佐助。あとで泣きを見るのはあやつらだ」


「そうはいってもさー、旦那次のテストで赤点取ったら卒業危ういって言われてんのよ」


政宗とチカちゃんも同じなんだろうけど、と続けた佐助に、元就は確かにと応じた。


「我も元親については同じような話を聞いておるな」


「とすると政宗に関しては小十郎先輩にでもいってるのかな」


そう言ってから、はぁっとため息をついた。


「まったく、いくら俺たちに言われても当の本人たちが自覚ゼロじゃねぇ…」


そしてちらりと見やれば、なんともうひと勝負始めようとしているではないか。


佐助はバンッと机を叩いて立ち上がると、3人の手からゲーム機を取り上げてすべて電源を切り自らの鞄に入れてしまった。


「なっ、佐助!何をする!?」


「Hey、猿!何しやがんだ!」


「おい佐助!?」


次々に上がる抗議の声をもう一度机を叩くことでおさめ、3人の眼前に教科書をつきつけた。


「ゲームはテストが終わるまで俺様が預かってます!――――文句言う前にアンタ達自分の現状分かってんの!?」


一斉に首をかしげて横に振る三バカ。


そこに横から元就が口を出してきた。


「そなたら全員次のテストが赤点なら留年だそうだ」


しかし元就のその言葉も大した威力を持たず、むしろ3人はそんなことかといった風であった。


「Ha、そんなの次のexaminationで赤点取らなきゃいいだけの話だろ?」


「簡単な話じゃねーか」


「ほんとでござる」


「……つまり、アンタ達はつぎのテストで絶対赤点は取らない、と?」


of course、ああ、うむ、と三者三様に返され、佐助と元就は同時にため息をついて頭を抱えた。


((勉強もしないで遊び呆けてるのにどこから来るんだその自信は…!?))





<fin.>







あとがき

やっちゃった(^^;

アニバサ見てバサラ熱が再燃して書いちゃいました;

夏中にはお題完遂したいです

ちなみに小十郎は大学部に通ってます

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ