その他
□どこから来るんだその自信
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「おりゃっ!くらいやがれ!!」
「Shit!元親テメェ何しやがる!」
「ふ、政宗殿はそんなのも避けられないでござるか?…ぬおっ!」
「Ha!お前も当たってんじゃねぇか」
「ぬぅー…」
「へっ、この勝負俺の勝ちだな」
「それはさせねぇ!」「それはさせないでござる!」
「…………あのさ、3人とも、テスト勉強しなくていいの?」
政宗と幸村の声が重なった時、呆れたといった調子で佐助が口をはさんだ。
だが確実に3人には聞こえていなかっただろう。
いまだにゲームに熱中している。
そもそも今日集まったのは先ほどからゲームに興じている3にんのためではなかっただろうか。
「放っておけ、佐助。あとで泣きを見るのはあやつらだ」
「そうはいってもさー、旦那次のテストで赤点取ったら卒業危ういって言われてんのよ」
政宗とチカちゃんも同じなんだろうけど、と続けた佐助に、元就は確かにと応じた。
「我も元親については同じような話を聞いておるな」
「とすると政宗に関しては小十郎先輩にでもいってるのかな」
そう言ってから、はぁっとため息をついた。
「まったく、いくら俺たちに言われても当の本人たちが自覚ゼロじゃねぇ…」
そしてちらりと見やれば、なんともうひと勝負始めようとしているではないか。
佐助はバンッと机を叩いて立ち上がると、3人の手からゲーム機を取り上げてすべて電源を切り自らの鞄に入れてしまった。
「なっ、佐助!何をする!?」
「Hey、猿!何しやがんだ!」
「おい佐助!?」
次々に上がる抗議の声をもう一度机を叩くことでおさめ、3人の眼前に教科書をつきつけた。
「ゲームはテストが終わるまで俺様が預かってます!――――文句言う前にアンタ達自分の現状分かってんの!?」
一斉に首をかしげて横に振る三バカ。
そこに横から元就が口を出してきた。
「そなたら全員次のテストが赤点なら留年だそうだ」
しかし元就のその言葉も大した威力を持たず、むしろ3人はそんなことかといった風であった。
「Ha、そんなの次のexaminationで赤点取らなきゃいいだけの話だろ?」
「簡単な話じゃねーか」
「ほんとでござる」
「……つまり、アンタ達はつぎのテストで絶対赤点は取らない、と?」
of course、ああ、うむ、と三者三様に返され、佐助と元就は同時にため息をついて頭を抱えた。
((勉強もしないで遊び呆けてるのにどこから来るんだその自信は…!?))
<fin.>
あとがき
やっちゃった(^^;
アニバサ見てバサラ熱が再燃して書いちゃいました;
夏中にはお題完遂したいです
ちなみに小十郎は大学部に通ってます