その他

□夜に逢いましょう
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電気が開発され、普及し、夜でさえ明るくなった現代――


人は、"暗闇(よる)を恐れる"ということを忘れた


なるほど、たしかに夜に住まう人に在らざるものは、そのほとんどが姿を消し、記憶から忘れ去られていった


だが、夜に住まうものはたしかに存在しているのだ


人の姿をしていないものは昼の間は体を縮め夜を待ち、陽が落ちるとともにわずかな深淵の闇の間を飛びかい


人の姿をしているものは昼の間は本性を隠し人に紛れて生活し、陽が落ちてからは押し込めた本性を解き放つ


夜闇の住人は何処にいるかわからない


特に人の姿に似ているものは皆"人間の物真似"が上手いからね


そのものはあなたの隣にいるかもしれない


夜、ふと街を歩いてみたらどうだろう?


運が良ければ――いや、"人にとっては"運が悪ければ、夜闇の住人に出逢うことができるかもしれない


君自身がどうなっても知らないけどね


――え?お前は誰だって?


ふふっ、それが知りたければ探してごらん


ああ、闇雲に探しても時間の無駄だよ


――なら何時ならいいんだって?


決まっているじゃないか


「夜に、逢いましょう?」






<fin.>












あとがき


短っ!!

とりあえずプロローグ的なものですかね…?

最初の方はちょっとおかしいですけど、一応1人の人(?)が喋ってます

それが誰なのかは次回に!(…たぶん皆さん予想はついているでしょうが;

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