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□君の隠し事
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「…なぁ、ゼロス」
「何?」
「きす…していい?」


ぼんっとゼロスが赤面した。
そのまま頭を抱える。

「お前って、すっげぇ直球なのな…」
「…え?」
「…何でもない」
「駄目…かな」


返事を曖昧にしようとしているのが目に見えている。
ここは大人しく引き下がるべきかな。

「…いいよ、しても」


ゼロスが呟くように言った。
反射的に聞き返してしまう。

「え?」
「…だから、その…、し、して下さ、い」


わ〜っ
すっげぇ可愛い…。
やっぱ俺、大好きだ。



「ゼロス」
「な、何だよ」
「だ〜いすき」


軽いキス。
なのにとても満たされる。
凄いなぁ、恋の力って…。
ゼロスの顔だって、前より赤くなってるし。



「…足りない」
「え、今何て…」
「足りないよ、ハニー」


刹那ゼロスが自分から俺の唇を塞いだ。

「…ん…っ」

びっくりした。
彼が、自分から舌を入れてくるなんて。
でも、たまにはいいかな。


「…っ…、ハニー、何でこんな甘いの…」
「夜中にちょっと、つまみ食いしてさ。チョコレート」
「あ〜、…甘ぇ…」



ゼロスだって、凄く甘いよ。
それに、とても気持ち良い。



「あ〜あ、もう朝じゃん」
「そうだね」
「で、今日の事って結局何だよ?」



ゼロスは思い出したように言う。
俺は「あぁ」と言って笑った。

「電話の相手にゼロスを取られたくないから嘘ついた」
「な…っ」



ゼロスはまた赤面し、俯いた。
その光景が可愛いくて、思わず彼を抱きしめた。

「ちょ…、ハニー…っ」
「ゼロス、日の出と一緒に絶頂を迎えてみない?」


ゆっくりとベッドに押し倒す。
するりと服の下に手を忍ばせると、彼はぴくりと反応した。



「…ぁ…っだめだってば…」
「ゼロス、可愛い…。顔、もっと見せてよ」
「…ん…っ…」


上半身が外気に触れたせいか、ゼロスはふるっと身震いした。
少し寒いようだ。

けど、すぐ暖まるから。


既に少し立っている乳首を丁寧に舐める。
彼からの抵抗は一切なかった。
彼から漏れるのは、甘い吐息と嬌声だけ。


頃合いだと思い下を取り出してやると、緩く立ち上がっていた。



「ゼロス、ココ、喜んでる」
「…っ…」

既に先走りすらみえる。


軽く扱いてやると彼の愛液が手に絡まり、とても気持ち良い。


「っん…!?…ふ、ひぁ…っ」

ある一点を掠めると、彼が一際艶やかに鳴いた。

…ココか。


集中的に攻めると、彼が緩く腰を振りだす。
絶頂が近いのだろう。


でも、まだ駄目。

そんなに早くイかれたら、俺が楽しくないから。


付け根を握る。
ゼロスは目を見開いた。
多分、素直にイけると思ってたんだと思う。


「…はにぃ…?」


そんなに可愛い顔しても駄目だよ。

「一緒にイこうか、ゼロス」


俺は付け根を握ったまま、彼の穴に指を入れた。

「ん゛ぅ…っ、ぃ…痛…っ」

そっか、こっちは初めてだもんな…。
ローションとか買っとけばよかったな。


でも、ゼロスのモノは白濁の液を帯びている。
ゼロスはドMなんだな…と改めて思った。

…まぁ、俺の前だけなんだけどね。



「うん、もういいかな。…入れるよ、ゼロス」
「な…っはぁ、…ん…っ」

半ば押し込めるように腰を進める。
ゼロスは痛みと快楽に埋もれて、訳が判らなくなっている。


「はにぃ、…す、き…っ」

無意識に俺に手を伸ばしてくるので、背中に捕まらせた。

「爪、立てていいから」
「…ふ、…あぁ…んっ…」


…全部、入った。
ゼロスはぎゅっと目を閉じ、肩で息をしている。
ひくひくと鳴咽が聞こえるのは、多分空耳じゃないと思う。

俺は彼の濡れた瞼にキスした。


「動くけど、いい?」
「…嫌って言っても、動くでしょ」
「ご名答」


ゆっくりと律動を開始した。
俺に合わせてゼロスの身体も揺れる。
締め付けは痛いけど、やっぱり一緒になれた事が嬉しい。
願わくば、彼も同じ気持ちであってほしい。

俺の絶頂も近づいてきたので、彼のモノを解放した。
律動が段々激しくなっていく。


「あ…っあぁぁあぁ…っ!!!」
「…く…っ」

ほぼ同時に俺達は達した。
ゼロスは甘く爪を立てていた。
背中が少し痛い。


くたりと彼の身体がベッドに横たわっていた。
意識が飛んでしまったらしい。

…始末、しないとな。
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