仕事
□シマウマだって恋をする
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「ああああああ、あの、アッキー?!」
「なんだよ。」
「いや、あの、えっ!?」
「うぜぇ。」
ここは中庭のちょっと隠れた場所にあるベンチ、なんだけど…
今日はぽかぽかいい天気、朝の雨模様は嘘のように晴れて、しかも朝のアッキーも優しかったし、なんかちょっといつもよりもかっこよかったし!いや、いつもかっこいいんだけどね!!??
「で、飯は?」
「あああ、おべんとね、おべんと、これ!」
せっかく雨の合間の晴れ目なんだからって、お気に入り昼ごはんプレイスの中の中庭に来たんだけどー。
なななななんと!アッキーが隣に座ってるんだよねぇぇ!!
いやいやいや、えっ!?なにこれ!?夢じゃないよね!!夢オチとかじゃないよねっ!!??
そっか、今日朝おべんと持ってきたって言ったからかな。えっ、でもまさかこんな二人っきりとか!!うそおおおん!!
「食ってい?」
「う、うん、ぜ、全然食べてっ!てかむしろ俺を食べてっ!!」
「……………」
あ、やっぱこうゆうのは駄目なんだよねっ。
調子のっちゃった。いやでもさ、なんだかアッキーとの距離が近いんだもん!なんか、ちょっと肩とかあたっちゃってるんだもん!!
「お前、作りすぎ。」
「あ、やっぱり?あ、全然残してもいいからねっ。きょ、今日の俺の、お、おかずになるわけだし。」
さすがに重箱は多すぎたかな、で、でも残してくれたらくれたでいろいろと、あの、嬉しいんだけどっ!
「……………全部食う。」
「えっ、いいのn「お前のおかずの使用方法が不安すぎる。」
あ、いや、ホントそういうのないからね!ただ単に冷凍保存しようってだけでさ!
あ、アッキーの口に卵焼きがっ!
「ど、どう?」
「ん、うまい。」
なんかこれって、新婚っぽくない?!
ちょっとまじでアッキー大好き!!大好きすぎる!!
「……日向井、涎たれてんぞ。」
「あ、ごめっ。ちょっといろいろ妄想がっ…!」
いかんいかん。初夜まで意識が飛んでたぜ!俺の妄想自重しなさいっ!
「うわっ!鼻血があっ!」
「………………」
アッキー冷たい目で見ないでっ!
でも、幸せっ!!
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