!長編

あんま見んなよ
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広樹は家に戻るとそのままベッドに倒れこんだ。

「何か疲れた・・・」

何だか色んな事があった気がする。
広樹はいつのまに眠ってしまった。




「んっ・・・」
あれから何時間経っただろうか。
外はすっかりと暗くなっていた。

「げ、もう22時じゃん」
広樹の体は汗でぐっしょりと濡れていた。
体が少しだけ冷たい。
黙っていても汗だけは止まらない。

広樹は体を起こし、上着を脱いだ。

すると小さな紙切れ一枚がひらひらと床に落ちた。

「なんだ、これ」
それは電話番号とメルアドがしっかりと書き込まれた紙だった。

「・・・やっべ!」
広樹は思い出した
どうやら真剣に忘れていたらしい
広樹はその紙をまじまじと見つめた

「もういいや、めんどくさい」
とにかくシャワーを浴びたい。
話はそれからだ。
広樹はその紙を机の上に置いといた。

―捨てるのも何だか悪いしな。





「さて、どうしたらいいものか」
シャワーから上がると真っ先にその紙が目についた。

「つか、電話するのっておかしくね?おかしいよな」

広樹はぶつぶつと自問自答を繰り返す

いやいや、だからと言ってメールっていうのも・・・ってメールなんて何年ぶりだよ。

広樹は肩を落とした。
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