☆妄想の釜:奈落の碗
□私のGを探して
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<クレア室>
ク「……あら?ない!ないわ!?……どうしよう……」
<三笠室>
ク「……という訳で、協力してちょうだい、尉之」
三「…………。別に構わんが……何が無くなったんだ?」
ク「見て解らないの?」
三「お前は寝る時だけじゃなく、普段から黒いブツを着てるのか?どれ」
バキィッッ!!!!
ク「眼鏡よ眼鏡!こんのセクハラ親父!!訴えるわよ!?」
三「俺も鼻梁骨折で訴えたいんだが」
ク「逆さにしても鼻血すら出ないようにしてあげましょうか?」
三「お前が言うと、冗談に聞こえん」
ク「本気だからよ」
三「ケツ毛まで抜かれない内に話を戻すぞ。眼鏡が無くなったんだな?」
ク「レディの前で『ケツ』なんて単語使わないで」
三「どこにレディがいるんだ?」
ク「………………。次はその役立たずの両目に血を流させてあげましょうか?」
三「眼鏡がないと、お前は5割増し綺麗に見える」
ク「あらやだ。尉之も上手い事言うわね」
三「マイナスに何をしても、マイナスはマイナスのままだからな」
ゴキッッ!!!!
三「頚椎から嫌な音がした。診てくれ」
ク「大丈夫よ。真横に曲がってるだけだから」
三「お婿に行けなくなったらどうしてくれる」
ク「どっちにしろ手遅れよ。諦めなさい」
三「そーゆー台詞は、鏡を見て言うと良いぞ」
ク「尉之」
三「すまん、間違えた。お前の場合は『お嫁さん』だったな」
ク「そこを謝るの?」
三「『お』と『嫁』の間に『に』を入れたいが、流石にそれは出来ん」
ゴワシャ!!!!
三「…………。クラリッサ、右腕の関節が変だ。逆に曲がっているように見える」
ク「気のせいよ。行きましょう」
三「ここまでしておいて、尚且つ手伝わせるお前が怖いぞ」
ク「最初は誰に聞きに行く?」
三「スルースキルまで身に着けたか……」