★妄想の釜:奈落の碗
□君の名は
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<サロン>
三「………………」
和「あのー、猫触りに来たんですが……いいですか?」
三「何故俺に許可を取る。触りたければ勝手に触れ」
和「勝手に触ったら、なんか怒られそうだったんで」
三「何か言ったか?」
和「いえ、何でもありません!……?その沢山のメモは何ですか?」
三「この子の名前候補だ」
和「…………。そんなに悩まなくても……」
三「………………」
和「すいません!軽々しい発言を許して下さい!名前は大切ですよね!!だから睨まないで……」
三「いくつか候補はあるんだが、なかなか決まらなくてな……君も何か考えてくれ」
和「タマとかどうですか?」
三「貴様はこの子を迷子にしたいのか!!??」
和「ごめんなさいっ!元ネタ解りません!!!!」
三「む。……もっとこう……風流で可憐かつ美しく、更に和風の名前が良い」
和「だから、そこまで……いや何でもありません」
三「桜はどうだろう」
和「かもめはどうですか?」
三「…………。紅葉」
和「さらっと却下ですか。……まぐろ」
三「桃とか」
和「かぼす」
三「梅」
和「わかめ」
三「林檎」
和「ひよこ」
三「蜜柑」
和「とまと」
三「百合」
和「くじら」
三「…………。どうも君と俺との間には、日本海溝よりも深い溝があるようだ」
和「えぇえっ!!??何好感度下げてんですかっ!!??これおまけルートですよっっ!!??」
三「何訳の解らん事を言っとる」
ガチャ。
日「こんにちは。おや、お名前をお決めになってるんですかい?」
三「よく来た日織。お前なら期待出来そうだ。この子にぴったりの、和風の名前を一緒に考えてくれ」
和「どーせ僕は、ネーミングセンスがありませんよ」
三「個性的 一歩逸れると ただの変」
和「………………(この人に言われたくない)」
三「どうだ日織?何か良い名前が浮かんだか?」
日「そうですねえ……獅子若丸なんてどうですかい?」
三&和「…………………………」
日「え?あれ?何で好感度下がるんですかい?」
色々下がって、完。
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