★妄想の釜：奈落の碗
□Devil May Cry
1ﾍﾟｰｼﾞ/1ﾍﾟｰｼﾞ
＜搭＞
和「だ、誰か助けてーー!!」
日「和さんっ!!」
ドカッ!!
テ「くっ！」
日「生憎ですがね、約束してるんですよ。何があっても守るってね……」
和「……まだそれ、有効だったんだ」
日「あっはっは。当たり前です」
和「ちなみに、有効期限はいつなの？」
日「勿論、和さんが寿命で死ぬまででさぁ」
和「死ぬまで!?」
テ「うわ、気持ち悪！」
日「和さんが誰かとお付き合いする時も、結婚してドメスティックバイオレンスにあう時も、嫁のヒモに保険金目的で殺されかける時も、道を踏み外した子供に暴力を振るわれる時も、道端でオヤジ狩りにあう時も、家に強盗が押し入った時も、飼い犬に手を噛まれる時も、俺が守りますから安心して下さい」
和「安心出来ないって!!しかも何その不幸まっしぐらな人生!!」
テ「お前、エライのに見込まれたな……」
和「同情されてるし!?」
日「まあそーゆー訳なんで、このお方に手出しするのは、この俺が許しません」
テ「わ、解った。ていうか俺に近寄るな、頼むから」
日「説得に応じてくれましたね。良かった……」
和「気持ち悪がられてるだけだよ、日織!?」
日「終わり良ければ全て良し、ですぜ和さん」
和「僕は良くないんだけど!?」
テ「強く気を持って生きるんだぞ……」
和「慰めなんかいらないから、この人なんとかして!!お願いーー!!」
大団円で、完。