★なんちゃって雨格子
□7月26日
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☆7月26日☆
<静奈室前>
★太陽と猫の教室★
日「……やっと戻って来やがった……」
三「俺がいなくてそんなに寂しかったのか」
日「………………」
三「目の下に隈が出来てるツラで睨むな。恐すぎてちびりそうだ。……双子は?」
日「無事です。あんたの方はどうでした?」
三「見ての通り五体満足だ」
日「あんたの事はこれっぽっちも心配してません。一晩中あちこち歩き回って、犯人に会ったりしませんでした?」
三「えらい言い草だな。……特に気配もなかったが。だが収穫があった」
日「!!何ですかい!?」
三「招き猫だ。ほれ」
日「……『根性』……?」
三「俺の家にある招き猫にそっくりなんだ♪」
日「そこはかとなく嬉しそうですね……。つーか、無表情で声だけ弾ませないで下さいよ……」
<温室>
★さくっと増えた★
三「相当タイトルのネタに困ってるな」
日「もうスルーしてあげましょうよ……」
三「で、増えたのはこれか」
日「柵ですね」
三「やはり接着剤で引っ付いてるな。暇な奴だ」
日「少なくとも、犯人より暇なお方は俺の目の前にいますがね」
三「鏡でも見たのか」
日「それ解ってて言ってるでしょ」
三『指摘した所で何も変わらないという事に、日織は気付かないのであった……』
日「そのマイク、どこに持ってたんですかい!!しかもあさっての方見て言うんじゃねぇ……!!」
三『ツッコミは執事の方が一枚上手なのであった……』
日「それやめやがれ……!無性に殴りたくなって来ますから……!!」
三『睡眠不足の為、凶暴性が増しているのであった……』
日「うーーがーー!!!!」
三『そんなに頭を掻きむしるとハ』
日「ゲませんから!!年齢からいったら、あんたの毛根の方が死滅するのは早いでしょ!!!!」
三『そう言う事で、その場しのぎの安心を得るのであった……』
日「……今あんたを殺しても、正当防衛で無罪になるんじゃないかってくらい、俺の心身は弱ってるんですがね……」
三『今更なので、驚かないのであった……』
日「………………(本当に殺してやろうか、コイツ)」