★妄想の釜:氷の碗
□貴方の声を聞かせて
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<和室>
日「和さんの部屋は『わしつ』と入力すればいいので楽ですね」
和「そういうのはぶっちゃけなくていい。っていうかさ、皆日本語話せないから、コミュニケーションが上手く出来なくて悩んでるんだよ……」
日「確かに微妙なニュアンスを伝えるには、日本語は最適ですやね」
和「英語は話せるけど、なんか僕には合わない……」
日「解ります解ります。ここは助手である、この高遠日織が一肌脱ぎましょう!」
和「本当!?ありがとう日織!!」
★という訳で、これ以降『』内の文字は和&日織=日本語・それ以外=日織訳の台詞となってます。
ドンドンドン!
ア『ちょっと来て!!年中寝ボケ野郎が詐欺師をフクロにしてますわ!!』
和「ええっ!?」
日『和さん!』
和『うん!アデーレが「フクロ」なんて言うかどうかは疑問だけど、とりあえず行こう!!』
日『彼女は腕力がモノを言う時に限って男を利用するツンデレ悪女ですぜ!!たぶらかされないようお気をつけて!!!!』
和『お前は何言ってんだよ!!??』
ア『早く来なさいスットコどもめが!!!!』
和『なんかかなりはしょって訳してない!!??』
日『これが意訳というモノですぜ、和さん』
和『騙されてる感がふつふつと湧いて来た……』
<ドプナー室>
和「何してんですかディルクさん!!」
デ『コイツの面ムカつく』
和『それ絶対訳違うだろっっ!!』
日『え?あながち間違っちゃいないですが』
和『むしろお前の感想じゃないの!!??』
日『ああすいやせん。ついつい……。訳し直します』
デ『眠い』
和『何で眠いと殴るんだよ!!』
日『いやだから、眠気で苛ついて』
和『どんだけ精神年齢低いの!!??』
ド『ああ、どうかもっと殴って下さいいい!!!!』
和『人を変態に仕立てるなーーーー!!!!泣いてるじゃん!!??』
日『だから、嬉しさで』
和『それ絶対違うーーーー!!!!』
バタバタバタ……
エ「まあ、ディルク様……!」
和『あ、エリノアさん』
エ『もっと殴れば、卿のひん曲がった根性が矯正されるかもしれません!ケツを思い切りぶっ叩いて下さいませ!!!!』
和『そこまで嫌いなの!?――じゃなくて、いーかげんにしろ日織っ!!??』
デ『その跳ねた髪が直毛になるまで殴ってやる』
エ『その無駄に長い下まつげも抜いて下さい!!!!』
和『絶対違う事言ってるだろっっ!!??ちゃんと訳せよーーーー!!!!』
日「いっそ頭髪全て引っこ抜いて、ヅラがないと生きていけない身体にするのがベストかと」
和『お前ドイツ語で何言ってんの!!??』
日『いや、そんな乱暴はおやめなせえ、と』
和『目が笑ってるんだけど!!??』
ア「おい……何を騒いでるんだ?」
和『あ、アヒムさん』
ア『お前らが五月蝿いせいで、魔女ッ娘アニメの変身シーン(パンチラ付)を見逃した。どうしてくれる』
ガン!!!!(←拳)
日『痛えなあ、何すんですかい和さん』
和『僕の台詞だコノヤローーーー!!!!』
役立たずで、完。