ハートの女王

□ほんとうのかお
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ただ信じてた

この運命に抗う日を

その脆い腕で這いもがき

「必ず届く」と月に吠く

そんな僕達を真紅の舌を出しながら

月が嘲笑う

剥がれ堕ちた

嘘の破片を飲み下す

それは自らの喉を切り裂き

甘く甘く滴る

紅い雫が描き出す

「これが隠された醜い真実さ」

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