BROTHERS CONFLICT
□君と過ごす今日と言う日
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話は一ヶ月程前まで遡る。
琉生さんとお付き合いを始めて最初の彼のお誕生日。
彼女としましては、やはり、素敵なプレゼントを贈りたいと思いまして。
色々と考えた訳です。
だけど、オトコの人とお付き合いをするなんて初めてのわたし。
正直、何をプレゼントしたら喜んで貰えるのかが分からない。
キョーダイたちに相談してはみたものの…
〈長男/雅臣〉
「えぇ?琉生の誕生日プレゼントかい?そうだなぁ…琉生は可愛いものが好きだからね。うさたんはどうかなぁ?僕が作り方教えてあげるけど」
わたしのお裁縫スキルは雅臣さんほどありません(あんな複雑なぬいぐるみ作れるか)ので却下。
〈次男/右京〉
「そうですね…まだ貴女は学生ですし、あまりお金をかけるのもどうかと思いますので、ここは夕食やケーキ等を作ってあげるのはいかがでしょう?」
それ、いつもやってますし。昴さんのハタチのお誕生日にもクリスマスにもやりましたので却下。
〈三男/要〉
「プレゼント?それなら裸の妹ちゃんにリボンをかけ」
却下。
〈四男/光〉
「メイク道具でもあげれば?あ、ヘアーじゃない方ね。あの子、女顔の美形だからきっと映えるわよ。妹サンも負けちゃうくらいにね」
本当にそうなりそうだから却下。
〈五男/椿〉〈六男/梓〉
「えーと、抱き枕でしょ、等身大フィギュアでしょ、初回限定のBlu-rayのBOXでしょ」
「それは椿の欲しいものでしょ」
「だって琉生の欲しいもの分かんないんだもーん★」
「それはまぁ、そうなんだけど」
「あー!アレがいいよ♪アレ♪」
「アレ?アレって何、椿?」
「2/22発売の『BROTHERS CONFLICT act.4』!!ちょーオススメ!」
「あ、椿、それは無理。もう至るところで完売しちゃってるから」
「えー!?そーなのー!?」
はい重版希望ってことで。
お二人の示すものがよく分かんなくなったので却下。
〈七男/棗〉
「俺に分かる訳ないだろ…あ、それよりオマエ、新しいサンプル入ったぞ、いるか?」
お話にならないので却下。
……サンプルはください。
〈九男/昴〉
「え?えっと…」
すみません、聞いたわたしが悪かったです、わたしを却下。
〈十男/祈織〉
「君が…生きていてくれれば、それで…」
怖くなったので却下(ガクガクブルブル)。
〈十一男/侑介〉
「いや、あのよ…オマエがくれるってんなら、なんだって…」
その「晩御飯なにがいい?」「なんでもいいよ」的な一番困る回答却下。
あと、侑介くんにあげるんじゃないから。
〈十二男/風斗〉
「プレゼント?そんなの僕に聞かないでくれる?まぁそうだね…その貧相なカラダでも捧げてみれば?…自信ないって言うなら、琉生兄にあげる前に、僕が試してあげてもい」
却下。
…つか、三男と同じ思考デスか、キョーダイなんですね、やっぱり。
〈十三男/弥〉
「んーとね!えーっとね!まーくんはすっごく喜んでくれるんだよー!僕の作った『肩たたき券』!!」
…父の日?
可愛いけど…ごめんね、却下。