TOS(+ラタトスク)
□絆
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「そうだな〜。今日は久しぶりにゆっくりできるし、秋を満喫しようぜ!」
昨日は夜遅くに町に到着したため、一行は旅支度をかねてもう1日体を休めてから出発しよう、との事で、皆思い思いに行動していた。
「うん!…でもロイドの秋は、食欲の秋だけでしょ?」
笑いながら言うジーニアスに、ロイドはむす、とした表情だがどこか当たっている自分が少し恥ずかしくもあった。
「そ、それだけじゃないぜ!スポーツの秋だって…。」
「学校もないんだしスポーツやらないじゃない、今は」
「…う。か、数じゃ無くて質だろ!」
「まぁそれは一理あるね。でも食欲の秋の質、て…なんか大量に食べるみたい」
けたけたと笑うジーニアス。
「違うって!美味しいもの食べる、って方で」
「ああ、そっちね!じゃあ今度料理も少し気合い入れてみようかな」
ジーニアスは何がいいかなぁ、と考えを巡らせている。
「楽しみだな〜。でもさ、こうやって紅葉の中でジーニアスと二人で食べれる、っていうのが、一番嬉しいよなぁ」
「!…ホント?」
「当ったり前だろ!」
「ありがとう。嬉しいな」
少し照れながら笑うジーニアスに、ロイドも頬を赤らめる。