TOS(+ラタトスク)

□時の彼方に
2ページ/9ページ

―――『時の彼方に』

「じゃあ、ロイドとコレットは薪係、ジーニアスは水汲み、クラトスは魚つり係、私は野草をさがしてくるわ」

リフィルがまとめると、一同は散っていく。

(ていうか…姉さん何で僕に水汲みを…)

まぁすぐに終わるのだが力がないジーニアスはふんばって持っていく。

(ロイドにやらせるでしょ普通っ)

少し文句をたれながらも、やっとの事で必要そうな量を持って来る。

(ふう…でも、みんなまだ終わらないよね…薪は二人で十分だし、野草はいまいちわかんないし…クラトスさんの手伝いにでも行こう)

ジーニアスはクラトスが向かっていった方向へ歩きだす。

おいしげる木々をぬけると、先ほどジーニアスが水汲みにいった場所より広大な、すきとおるような水面の湖が姿を見せる。

そこにたたずむ1つの人影、クラトス。

(…あれ?)

見るとクラトスの背に青く薄い羽がふわ、と揺れたようにみえた。
ジーニアスは目をこすって再び見たが、羽のようなものはなくなっていた。

(き、気のせいかぁ…。でも、綺麗だったな)
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ