TOS(+ラタトスク)
□キミへの想い
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「平気平気!それに、もう少しで新しい技編み出せそうなんだ」
「そっか…気をつけてよね」
ロイドの微笑む姿にジーニアスも微笑む。
「おう!行ってくる」
しばらく歩き、広い草木のない場所にたどりつく。
(ここなら思いっきり剣が振れるな)
そして剣を構え、振るう。
鍛錬はいつもしているロイドだが、ジーニアスへの気持ちに気付いた今はさらに気合いを入れるようになった。
ジーニアスのために、強くなりたいと本気で思った。…守りたいから。
「お、やってるね〜ロイドくん」
「ゼロス?」
突如現れた赤のロン毛、ゼロス。でひゃひゃひゃと笑う。
「ロイドくん、今日は色々聞きたいなぁと思って来たわけよ。最近同室になれなかったもんで、ちぃとばかし細工しちゃったけどな〜」
「聞きたいこと?細工?何だよ?」
一人あいつを想って感傷に浸っていたいのになとうっすら考えつつ、剣を鞘に納め、ゼロスの傍らに座る。
少ししてゼロスがまじになったように言う。
「…率直に言うと…ロイド。ジーニアスの事好きなのか?」
「え!?なんだよいきなり。そりゃあ好きだけど…何で?」
好きの意味は違うが…当然の事なのでさらりと言う。