TOS(+ラタトスク)

□キミへの想い
2ページ/9ページ

「全くハニーは…単純だねぇ」

う、と言葉をつまらせる。
なぜならジーニアスの言っていた「どうしてこんなに好きになっちゃうんだろ」という言葉を思い出し、にやついていたのだ。
単純と言われても反論でなきない。

(まぁその事を知ってるのは俺だけなんだけどさ)


ジーニアスにとってはあまり意味のない言葉なんだろうな、と思いつつも嬉しいものは嬉しい。

だって好きな想い人にこんなにすきなんて言われたら、舞い上がらずにいられない。

(はぁ、本当に超がつくほどのバカだな)

苦笑しながらカレーを頬張る。ジーニアスのがうまいな…なんて事を考えながら。


(そういえばジーニアスの家に泊まりに行ったとき初めてジーニアスの手料理…カレー食べたんだっけ)

美味しくて三回はおかわりした。

(ジーニアスの手料理…最近食べてないな…)

なんだか今日は昔をよく思い出す。

「ごちそうさま!」

よっ、と立ち上がり剣を持ち上げる。

「ロイド、今日も行くの?今日くらいはやめといたら?戦い続きだったし」

今日も一人剣の鍛錬をしにいこうとしているロイドに、まだ食事を終えていないジーニアスは心配げにみつめた。
その顔に可愛い、などと思いながらロイドはジーニアスに微笑む
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ