TOS(+ラタトスク)
□キミと響きあう物語
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ジーニアスがからかいながら言う。
「んなっ!だからあれはコレットが…」
ムキになるロイドに、ジーニアスはあはは、わかってるよ!と笑う。
「僕ね…ロイドについてきてよかったって本当に思うよ。沢山の人と出会って、沢山の大切なものに気付けたし。…ありがとう」
「な、なんだよ急に…」
ジーニアスの言葉に、少し頬を染めるロイド。
「あはは、照れてる〜」
「て、照れてねーよ!」
少しのじゃれあいの後、しばし沈黙する二人。
「でも本当に。おせっかいだし騙されるし、超がつくほどのおバカなのに
…なんでこんなに好きになっちゃうんだろ」
ポツリ、とジーニアスは言うつもりのないセリフを無意識に発していた。
「…え?今何て?」
「え!?な、何でもないよっ。それよりさロイド、何か用事あったんじゃないの?」
聞き返されてあわてて取り繕うジーニアスにロイドは少し頬をそめながら、
「えっと…リーガルが晩飯の時間だって」
「そっか!じゃあ早く行こうロイド!僕もうお腹ペコペコだよ」
ジーニアスはロイドの手をとり皆の元へ走る。