TOS(+ラタトスク)

□絆
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「おーぃっジーニアス!」
ばん、と勢い良く部屋に入ってくる彼…ロイドは部屋の主、ジーニアスを呼ぶ。

「なに?ロイド」

ジーニアスは椅子に腰掛けて本を読んでいた様子で、本を片手にロイドを見る。

「落ち葉っ!すげぇ落ちててさ。外出て焼き芋作ろうぜ!」


「ホントに?行こ行こっ!」
二人は駆け足で部屋を出て、宿屋を後にした。





目の前には銀杏と紅葉の暖色が色とりどりに、風に揺られていた。

辺りは落ち葉が道を埋めつくしている。


二人は袋を持ち出し中にたくさんの落ち葉を集め、開けた場所に腰をおろした。

「ジーニアス、集まったか?」

「うん!ロイドよりいっぱい集まった自信あるよ〜」

「なに〜っ!言ったな!」
意地悪げに言うジーニアスにロイドは笑う。


しばらく笑いあった後、二人は落ち葉を一ヶ所に集めた。


「おし、芋おいて…と。じゃあジーニアス、ファイアボール、よろしく〜」

「はいは〜い。…ファイアボール!」


ボッ、と火がつく。、芋に火が通るまで、二人は並んで座ったまま火をみつめた。

「なんかさ、すっかり秋だねぇ。昨日ココに着いた時は夜だったからあんまり見えなかったけど、綺麗」
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