TOS(+ラタトスク)
□Thank you to you.
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とある町で。ジーニアス達は宿にとまり、朝を迎えた。
外は快晴。日差しは強いわけではなくあたたかな光が差し込み、木々は爽やかな風にゆられている。
ジーニアスはそんな自然のあたたかさを感じ、ご機嫌に部屋から食堂へとやってきた。
そのふわふわした気分をさえぎる様に、視界の端に赤の長髪が揺れた。
「おはよぉ〜がきんちょ〜ッVv」
突如ゼロスがジーニアスに抱きつき顔を近付ける。
「わぁっ!?///」
「ゼロスッ何し…ッ!?」
それに気付きゼロスをひんむこうとしたロイドの目の前に一瞬、金髪天使が見えた。
「貴様ァァァァッ!!(ゴッ!)」
「ぐはぁっ(汗)!!」
見事にクリーンヒットしたコレットのアッパーにゼロスは顎を押さえ悶える。
「こ、コレット…?」
ジーニアスとロイドは(特にジーニアスは)普段彼女から聞くことのない言葉の汚さと形相に滝汗を流しながらコレットをみつめる。
「ハッ!いけない、つい…//ジーニアス、だいじょぶ!?」
コレットはすぐにジーニアスに笑顔を向け、照れてみせた。
「う、うん(汗)」
(気のせいだよ、うん。)
ジーニアスはそう思い込む事にした。…無理矢理自分に言い聞かせる事にした。