捧物(小説)

□ハニー日和
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「…………………」


「……………………」


「…………ねぇ!そんなに穴が空くほど見られたら、やりにくいんだけど!」


日も暮れて野宿をする事になり、ジーニアスは皆の夕食を作ろうと、今まさに料理開始したところである。

ゼロスは座って、料理を始めるジーニアスをまじまじと見上げている。

「ん〜?見てるんじゃなくて、見つめてるのー、ハニーを」

真顔でジーニアスを直視していたゼロスは、ジーニアスの言葉にニタニタと返事を返す。


「またそんな事言って…。大体さぁ、ゼロス最初ロイドをハニーって呼んでたのに何で僕がハニーになってるの!」

あきれ顔のジーニアスにも、ゼロスは相変わらずおちゃらけた表情。

「ん、ロイド君はふざけててよび始めたんだけどな、よく考えたら俺様のハニーはジーニアスだろ〜?」

でひゃひゃひゃ、笑うゼロスに、相変わらず下品な笑い方、とジーニアスが顔をしかめる。

「僕に対してもふざけてるじゃない。っていうかどっちかと言うと馬鹿にしてるでしょ!」

「何言ってんのよ、俺様はいつだってジーニアスに夢中だぜ?ついさっきだって、熱〜いまなざしを向けてたのに」
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