TOS(+ラタトスク)
□Thank you to you.
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「ジーニアス。相手が決まったらきちんと報告するのよ」
リフィルも淡々と言う。
「もー!…ごちそうさま!」
ジーニアスは食べ終えると照れたようにムスッとし、部屋に戻って行った。
「…はぁ。なんかむくわれないねぇ。ジーニアスが可愛いのは解るけど」
しいなはゼロスといがみあっているロイドを見てため息をついた。
「あれ?ジーニアスは?」
ロイドがきょとんと回りをみる。
「もう部屋に戻ったようだ」
「あなたたちも遊んでないで早く準備なさい」
年長者二人に言われしぶしぶ部屋に戻る二人。
そしてリーガルやコレット、プレセア、しいなも戻ってゆく。
「…それで。あなたは何をしてるのかしら?」
窓から覗く人影に向かってリフィルが言う。
「……!!い、いやその…て、敵の監視に決まっているだろう」
しどろもどろでクラトスが言う。
「言っておきますけど、ストーカーに弟をまかせる気はないわ。」
ぴしゃりとリフィルが言うと彼女も出ていく。
「………。」
クラトスは悲しみのあまり本来の任務に戻るのであった。