永遠ノ人形
□3 予感
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部屋に入ると、まず自分のお気に入りの椅子に座った。
さっき来たメールを見ようと、エプロンのポケットから、携帯を取り出した。
高校の頃からの友人、魅紗姫(みさき)からだった。
あれ?メールアドレス教えたっけ?
≪昨日から、久々にこの近くに来ているんだけど、明日会わない?
お喋りしたいことも沢山あるし。
時間と場所は笑香が決めていいよ。宜しく≫
明日は用事・・・・は無い。
今日も用事はあったし、明後日も、明々後日も用事がある。
ラッキー・・・??
けど・・・・・・偶然かしら・・・?
≪じゃぁ、明日の午前10時に、熊谷駅西口の階段下でいい?
魅紗姫がいた頃と随分変わっているから、駅の方がいいでしょ?
・・・ってゆうのもあるけど、家から近いからね。
明日を楽しみにしているわ≫
魅紗姫は、大学卒業後、アメリカへ行ってしまった。
日本からじゃ遠い。
「そろそろ、このときが来るの・・・・・・?」
明日が―――楽しみね。
少し考えてから、笑香はある人に手紙を書いた。