永遠ノ人形
□6 もうひとつの事件
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「双子二組、今から北校舎の会議室に行って来い。客だ。お前達に用があるらしい」
朔夜が考え事をしていると、教室のドアの外から担任の舛田 が言う。
担任は、朔夜・優香・空・海の4人を『双子二組』と呼ぶ。
もうとっくに慣れているが、やはり少し違和感がある。
それはいいとして、客というのはもしかしたら、あの人かもしれないな。
「はい、分かりました」
そして四人は会議室に向かった。
「失礼します」
「やっと来たか。随分待ったぞ」
やっぱり。
いきなり来てこのメンバーを呼び出したりするのはこの人ぐらいだ。
「すみません」
「来て貰えるだけいいと思ってよね。僕達だって忙しいんだから」
空が本気で嫌そうに言う。