番外編台本

□茨姫パロディ グループ1
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[201]煌「お姫様。ローズのことだよ」

[202]雅「私?私は農家の娘で…」

[203]鮎兎「森を西側に抜けたところからお城が見えるだろう?そこがローズの家だ」

[204]姫嘉「本当の名前はオーロラ。今夜からあなたはオーロラ姫と呼ばれるのよ?」

[205]雅「今夜?今夜はダメ。さっき言ったでしょう?約束があるの…」

[206]煌「今夜は国民と国王の前で婚約発表をすることになってるんだ」

[207]雅「顔も知らない人と結婚しなくちゃいけないの?そんなの嫌・・・こんなのあんまりよ…!」


{ローズ(オーロラ姫)、泣きながら自室に走って行く}
se:足音

[208-1]煌「喜んでくれると思ったのに…」

[208-2]蓮「難しい年頃ですからね。オーロラ姫も。」

※セリ番がずれてしまったので-1,-2としました。
同時台詞等ではありません。

[209]姫嘉「そうなのよねー…。あなたの方もなんだか大変そうだし…」

[210]蓮「それはもう。・・・それでは私はこれで失礼しますね」

[211]煌「えー?今来たばっかりじゃない。ゆっくりしていきなよー」

[212]蓮「そうしたいのですが、あまり遅くなると後が面倒なので」

[213]鮎兎「そうらしいな。気をつけて帰ってくださいね」

[214]蓮「ありがとう」


{レイバン、空を飛んで帰る}
se:鳥の羽音
se:足音

[215]姫嘉「フローラ?」

[216]鮎兎「ローズを説得してくる。このままじゃあ今夜の婚約披露宴には来ないだろう?」

[217]煌「それなら僕たちも…」

[218]鮎兎「いや、俺一人で行く。3人で詰め寄ったらローズを追い詰めることにもなりかねない」

[219]姫嘉「それもそうだね…」


se:足音去る

[220]瀬柚「オーロラは泣きながら首を横に振り続けたが、16年間育ててくれた親のような存在である彼女たちを困らせることは、彼女の本意ではなかった。日が暮れる頃にはフローラの説得のかいもあって、披露宴に出席することを承諾した。」


{石段を上り城の一室へ向かうオーロラと3人の妖精}
se:ハイヒールの響く音

[221]煌「ここだよ」


se:古いドア開く
se:ハイヒール

[222]煌「この椅子に座って?」


{鮎兎、カーテンを閉める}
se:カーテンを引く

[223]鮎兎「メリーウェザー、鍵を閉めてくれるか?」

[224]姫嘉「分かった」


se:鍵をかける

[225]鮎兎「ローズ、俺たちからの最後の贈り物だ」


se:魔法

[226]鮎兎「この冠は、皇女であることの象徴であり、気高さを意味する」

[227]雅「・・・一人に、なりたい・・・」

[228]姫嘉「ローズ…」

[229]鮎兎「…行こう」

[230]煌「で・でも…」

[231]姫嘉「フォーナ…行きましょう」

[232]煌「うん…」


se:古いドア閉まる
se:鍵かける

[233]雅「ふっ・・・ひっく、うえぇん…(しばらく泣き続ける)」


{部屋の外}

[234]煌「恋してるせい、だよね…」

[235]鮎兎「だろうな」


{部屋の中(BGM:不穏な曲)}

[236]雅「うっうっ・・・」

[237]凪「君がオーロラ姫、だよね…?」

[238]雅「・・・?」


se:トライアングル

{オーロラの焦点が合わなくなる}

[239]凪「さあ、こっちにおいで?」

[240]雅「・・・はい」

[241]凪「そう、暖炉の方へ・・・」


se:ハイヒール、静かにゆっくり歩く
se:トライアングル、短く切る

{部屋の外}

[242]姫嘉「うぅーん!やっぱりこんなの間違ってる!好きでもない男と結婚するなんて!」

[243]煌「でもねぇ…王様が決めたことだし…僕たちにどうにかできることじゃないからねぇ…」


部屋の中のBGM、小さく聞こえる

[244]煌「そうだ!ステファン王にこのことを言ってみようよ!」

[245]姫嘉「そうね!それがいいわ!」

[246]鮎兎「ちょっと待て…まずい!」

[247]姫嘉「何が!?」

[248]鮎兎「マレフィセントだ!」


BGM、音量上げる

[249]煌「なんだって!?」

[250]姫嘉「ローズ!」
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