番外編台本
□茨姫パロディ グループ1
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[51]雅「私はココに居るわ」
se:草の揺れる音
[52]涙「あなたのお傍に」
se:風
se:動物たちのざわめき
[53]瀬柚「こうしてブライア・ローズとフィリップ王子は出会い、恋に落ちた。フィリップ王子には親同士の決めた許婚がいるが、それがオーロラ姫だった。生まれたばかりのオーロラ姫の姿しか知らなかったフィリップ王子は、ローズが自分の許婚であることに気付く由はなく、今夜婚約のお披露目パーティーがあることを知っていながら、ローズと会う約束をした。一方、森の奥の小さな家では、妖精たちがローズの誕生日を祝うべくしたくをしていた。」
{森の奥の小さな家、フローラ・フォーナ・メリーウェザーがドレスのカタログを見ている}
BGM:日常的な感じ
[54]鮎兎「このドレスなんてどうだ?」
[55]煌「綺麗だね〜!」
[56]姫嘉「ちゃんと作れれば、の話だけどね」(視線を逸らしながら)
[57]煌「大丈夫だって!何とかなるよ!」
[58]姫嘉「魔法を使えばすーぐ出来上がるのに!」
[59]鮎兎「ダメだ。16年前、魔法は使わないとみんなで決めただろう」
[60]姫嘉「それはあなたが決めたんでしょ!いいじゃない、もうすぐ16年経つのよ?」
[61]鮎兎「ダメだ。マレフィセントに見つかりでもしたらどうするんだ」
[62]煌「まーまーまー!喧嘩してる余裕ないでしょ?ローズが帰ってきちゃうよ!」
[63]鮎兎「っとそうだった。俺はドレスを作る」
[64]煌「じゃあ僕はケーキを作るよ!16段重ねのショートケーキ!」
[65]姫嘉「え・フォーナが作るの・・・・?」
[66]鮎兎「ずっと作りたがってたんだ。今日くらいいいだろう」
[67]姫嘉「あんたそれ本気で言ってるの…?」
[68]鮎兎「…?あぁ。それより、その踏み台の上に乗れ」
[69]姫嘉「なんで?」
[70]鮎兎「モデルに決まってるだろう。他に誰がやるんだ」
[71]姫嘉「私が?!む・無理無理無理!」
[72]鮎兎「俺にやれると思うのか?それをローズがきるんだぞ?」
[73]姫嘉「・・・・・・・・・わ・分かったわよ!」
[74]煌「♪♪♪(鼻歌)小麦粉、砂糖、バターを入れて…」
se:いろんなものを流しいれる
[75]煌「卵をたたみ込む…たたむ?あ!(ひらめいた)」
{煌、生地に割ってない卵をのせて包んで潰す}
se:めきょっ(卵つぶれる)
[76]煌「ん?」
[77]姫嘉「フローラ!袖3つもつけてどうするのよ!」
[78]鮎兎「こっちは足を通す袖だ」
[79]姫嘉「ドレスにズボンつけてどうするの!」
BGMフィードアウト
間
se:ちーん
[80]煌「ダメだね」
[81]鮎兎「ダメだな」
[82]姫嘉「んもぉ〜!!だから魔法使おうって言ったのに!ドロドロにただれたケーキ!袖が32個ついたドレス!これじゃローズに見せられないじゃない!あたし、杖取ってくる!」
se:小走りな足音
[83]煌「このケーキ、そんなにダメかなぁ・・・」
[84]鮎兎「黄土色の倒れ掛かったケーキはちょっとな・・・・・・このドレス、そんなに変か?」
[85]煌「袖の数もだけど、チャックが7箇所についてるのは・・・ね・・・」
se:小走りな足音
[86]姫嘉「ほら見て〜!16年前と全然変わってない!」
[87]鮎兎「おい、ちょっとまて!」(杖取り上げる)
[88]姫嘉「あぁっ!ちょっと!」
[89]鮎兎「二人とも、窓を閉めろ。隙間も全部ふさぐんだ・・・魔法は必要最低限に。いいな」
[90]煌「はーい!」
[91]姫嘉「分かったわよ!早く杖か・え・し・て!」(杖取り返す)
[92]鮎兎「フォーナは料理の作り直し、俺はドレスの作り直し。モデルはもう必要ないから、メリーウェザーは掃除をやってくれ」
[93]姫嘉「えぇーっ!」
[94]煌「掃除も大事だよ!頑張ろう?」
[95]姫嘉「はーいはい。(テンションを変えて)箒にバケツにモップ達!お掃除初めてちょうだい!」
se:魔法を使う音
BGM:楽しげな曲
[96]鮎兎「ローズにはピンクが似合うな。この本のとおりに作ってくれ」
se:魔法を使う音
[97]煌「いい?これを16段にして作るんだよ?・・・え、無理なの?うーん、じゃあ本とおり3段でいっか。」
se:魔法を使う音
BGMフィードアウト
{魔の山(マレフィセントの住んでいるところ)}
[98]凪「うあーーーーーっ!16年間も探し続けてるのに、何で見つからないんだよーーー!!!」
[99]蓮「うるさいです。わめき散らさないでください」
[100]凪「おいお前!」