番外編台本
□茨姫パロディ グループ1
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※注意※
この物語は『茨姫』もとい『眠れるの森の美女』をベースとした物語ですが、世界1僕ら風にアレンジされていますのであらかじめご了承下さい。
-台詞数-
※()は物語中のキャラ名
波月蓮(レイバン/鴉):31
愛染姫嘉(メリーウェザー):64
長渡瀬柚(ナレーター):9
千崎夏海:2
獅之森司:4
相葉煌(フォーナ):62
椎葉充:4
佐藤春斗:7
千崎鮎兎(フローラ):55
沙座凪(マレフィセント):43
キア・ライルニッケ:5
水ヶ谷涙(フィリップ王子):13
玖琉須雅(オーロラ姫/ブライア・ローズ):31
男A:4
男B:4
合計:338(322/2人同時発言の台詞6.3人同時発言の台詞2.7人同時発言かもしれない台詞1)
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BGM:ゆったりした癒し系
[1]瀬柚「ヨーロッパのある国で、待ちに待った女の子が誕生しました。その女の子は国の王様の子供なので、お姫様になりました。お姫様の名は、ローマ神話の女神オウロラの名にちなんで、オーロラと名付けられました。王様と妃様は娘が生まれたことが嬉しくてたまらず、祝いの宴を開きました」
BGM、フィードアウト
[2]鮎兎「王様、お妃様、おめでとうございます。」
[3]煌「この子はきっと、妃様に似てお美しく、王様に似てしっかりした子に育つと思いますよ」
[4]姫嘉「そうだ!私たちからオーロラ姫に、何か贈り物をしましょうよ」
[5]鮎兎「それはいいアイディアだな。…では、私からは美しさを。(BGM:幻想的)雪のように清らかで美しい肌、雨露〈アマツユ〉に濡れた薔薇のような赤い唇、瞳の輝きは宝石よりも透明で、髪は梅の花のような鮮やかな桃色に。」
BGM、フィードアウト
[6]煌「じゃあ僕からは、音楽の才能をあげるね!(BGM:ポップな音楽でテンポはゆっくり)響く歌声は動物を呼び寄せ、争いをも収める癒しを与える。踊りは白鳥が湖を舞うように可憐で、何者にも囚われない」
BGM、フィードアウト
[7]姫嘉「素敵ね〜っ!じゃあ私からは…」
se:何かが不意に現れる
{マレフィセント(凪)が現れる}
[8]凪「みなさん御機嫌よう」
[9]姫嘉「マレフィセント!」
[10]鮎兎「なぜあなたがここにいるんですか」
[11]凪「何、来ちゃ悪いの!?」
[12]鮎兎「あ・いや、そういうわけではないんだが…」
[13]煌「オーロラ姫の誕生を祝いに来たんでしょ?」
[14]凪「そんなわけないでしょ。僕はオーロラ姫に呪いをかけにきたのさ!」
[15]姫嘉「なんですって?!」
[16]凪「ちちんぷいぷい」
[17]鮎兎「緊張感に欠けるな」
[18]凪「う、うるさいな!しょうがないだろ!セリフなんだから…(咳払い)ちちんぷいぷい、オーロラ姫は16歳までに糸車の針に指を刺して死ぬっ!」
se:呪いかかる
[19]姫嘉「なんてことを…!」
[20]凪「はっ!いい気味!いいか!?王子が助けに来てくれるなんて甘い夢みるんじゃないぞ!」
se:魔法かけるような音
{マレフィセント消える}
[21]煌「たた、大変だあ!」
[22]姫嘉「…そんなこと、させないんだから…!…オーロラ姫、私からは贈り物のかわりに魔法をかけます。もし糸車の針に指をさすようなことがあっても、死ぬのではなく眠るだけです。そして、愛する人からのキスで、その深い眠りから覚めるのです。」
[23]蓮「随分とロマンチックな魔法ですね」
[24]煌「あ!マレフィセントと一緒に居たカラスだ!」
[25]姫嘉「なんでまだここにいるの!?」
[26]蓮「私だって好きでここにいるわけではありませんよ。勝手に連れて来ておいて自分だけ魔法で帰るなんて、どういう神経をしているんでしょうね」
[27]姫嘉「わー…家まで遠いの?」
[28]蓮「とってもね。少なくとも3つは山を越えなければいけないわ」
[29]煌「3つ!?」
[30]蓮「帰り着くのに何日かかることでしょうね」
[31]鮎兎「女性一人で長旅は危険です」
[32]蓮「大丈夫よ。これが始めてではないもの」
[33]鮎兎「ではせめて、食事をして行かれてはいかがですか?」
[34]姫嘉「そうね!宴は始まったばかりだもの!ゆっくりしていったらいいわ」
[35]蓮「では、お言葉に甘えさせてもらおうかしら。…そうだわ、今のうちに国中の糸車を燃やしてしまってはどうかしら?」
[36]煌「そっか!糸車がなければ指を刺すこともないよね!」
[37]鮎兎「でも、どうしてあなたがそんなことを?仮にもマレフィセントの部下なのだろう?」
[38]蓮「あの人も少しはこりるべきなのよ。今回のことも、単なる嫉妬なんだから」
[39]姫嘉「嫉妬?」
[40]蓮「何年か経って、オーロラ姫が大人になったら分かるわ」
[41]瀬柚「マレフィセントの部下、レイバンの助言を聞き入れた国王と妖精達は、国中の糸車を燃やしたのでした。それでもオーロラ姫の身を案じた妖精たちは、森の奥の小さな家でひっそりと育ててはどうかと国王と女王に提案し、その後16年間、オーロラ姫を農家の娘ブライア・ローズとして育てた。」
{森の中、ローズの周りにはフクロウや兎、リスなどの小動物がいて、歌いながら楽しそうに散歩をしている。}
se:鳥のさえずり、羽ばたく音
[42]雅「ほら見て?素敵でしょ?これが私の世界。花も木も、そう、あなたも。一緒に笑ってくれるのね」(歌です)
se:ふくろう
[43]雅「ふふっ。・・・あっ、いけない!イチゴを摘みに来ていたのに…フローラおばさんに怒られちゃう」
se:ふくろう
[44]雅「あなたたちも手伝ってくれるの?ありがとう!」
se:草むらを歩く音
[45]雅「真っ赤なイチゴが沢山・・・夕食の前だけど、少しくらいならいいよね?・・・はむっ。美味しい〜!」
se:鳥のさえずり
[46]雅「木の葉を揺らす風が、吹き抜ける明日みたいで、この苺もそう思っているの?もしもいつかあなたが私を見つけてくれたなら、どうかその歌声を聞かせて?」(歌です)
se:馬のひづめ
[47]涙「なんて美しい歌声…見つけましょう、あなたがその美しい歌声を聞かせてくれるなら、いつかではなく今、この声を届けに行きましょう」(…の後から歌です)
[48]雅「・・・!聞こえる?近くに誰かがいるみたい!」
se:ふくろう
[49]雅「あなたを待ってたわ、いつか見つけてくれると信じてた」(歌です)
[50]涙「ずっとあなたを探してた、巡り会えると信じてた」(歌です)