番外編台本
□ある日の長渡家
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[76]夏海「えぇ」
[77]舞加「もし…もし私に何かあったら、瀬柚をお願いしてもいいかな…」
[78]夏海「そんなこと、冗談でも言っていいことじゃない」
[79]舞加「(小さく笑って)私には、他に頼れる人がいないから。あの子には苦労ばっかりかけちゃって。たくさん遊びたい盛りに家事なんかやらせちゃって、本当、ダメな母親よね…」
[80]夏海「あいつは好きでやってるし、舞加さんが気に病むことじゃない。それに、あいつは今」
[81]瀬柚「(台所から/夏海の台詞にかぶって)あ!耳とれた!」
{夏海・舞加、きょとんとする}
[82]夏海「くすっ…あはははは!…くすっ(微笑む)」
[83]舞加「くすっ…あはははは!」(笑い続ける
※82.83は前半同時
※82.83短くなりすぎないように気をつけて下さい
{夏海、笑いとまって微笑む。舞加、まだ笑っている}
BGM:ゆったりした曲、フィードイン
[84]夏海「あいつは今、幸せですよ」(呟く様に、優しく、微笑みながら)
{舞加、笑いピタリと止まる}
[85]舞加「・・・そう…かなぁ・・・?」(半泣き)
{瀬柚、林檎の乗った皿を持ってくる}
se:足音
[86]瀬柚「おまちどうさ…母さん?!」
se:皿を机に乱暴に置く
se:慌てた足音
[87]瀬柚「どこが痛い?!吐き気?!洗面器持ってくるから…!」
[88]舞加「違うのよぉ〜…」
[89]瀬柚「違う?!…もしかして、コイツに何かされた?!」
[90]舞加「瀬柚〜っ!」(感極まったように)
{舞加、瀬柚に抱きつく}
se:抱きつく音