血塗書斎


□血デヌラシ、薔薇ノ蔦デ縛リ。
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死刑を宣告された僕は、躰中が痛かった

とっても痛かった
死にそうな程

僕は世界に逆らった
僕は人を殺したから

だって人間なんか
大嫌いなんだもん



僕のこと
執拗に傷付けて

その癖自分たちは
自分の快楽に波任せ



狡いよ
世界は平等じゃない

僕は苦しんでるのに
皆は楽しんでる



酷いよ
僕にとっては
殺す事が快楽で

皆は快楽を感じてて
でも僕は死刑で



こんなの可笑しいよ



どうして?
僕だって皆の様に
悦楽を満たしただけ

なのになんで?
なんで僕が死刑なの



世界なんて大嫌い

人間なんて大嫌い

生物なんて大嫌い



みんな みんな

死んでしまえ!!






あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははっ!!!





ざまぁみろ
僕の痛みを知れ



虫螻が世界に
のさばるな

威厳として
肩で風を切り

堂々と歩くお前を
僕は許さない



僕が
世界を壊してあげる

ねぇ君も
其れを望んでるよね



僕はそうさ
望んでるさ

こんな醜い世界
滅びて仕舞え



そして

皆は僕のお人形さん
僕の快楽の的に
なってもらうんだ

そう
殺しの標的にね



解る?
皆が僕にしてきた事

僕が解らせてあげる
嬉しいでしょ?



あはは



楽しみだなぁ
君がのた打ち廻る姿



血が飛沫を上げて

肉の断片が飛び

断末魔が響く



嗚呼
美しいよ 君



あんなにも醜い君が

僕の腕の中で
美しくなって逝く



僕は世界一の
デザイナーだね

汚い君を
美しく仕立て上げて
綺麗にしたよ



ほら
鏡を見て?



綺麗になったでしょ
…綺麗だよ。
とても綺麗だ

こんなにも
美しい人間を
僕は見たことがない



…いい?

誰一人として
僕から逃げちゃ嫌



あ、逃げたりしたら
特別に

スペシャルメイクをしてあげる



ねぇ
嬉しい?

あはは嬉しいよね

あんたらいつも
鏡を気にしてるもの



自分の醜さに
気づかないでね



でも もう大丈夫

僕が綺麗に
してあげたからね



此からは四六時中
鏡を見せてあげる



君等は
鏡が

自分が

大好きだもんね?



解ってるよ
自意識過剰な
おばかさん



…ふふ

綺麗だよ
何度見ても綺麗だ


腐敗し続ける躰肉

溶ける髪の毛

飛び出す目玉

足りない指

抉られた脳味噌




嗚呼
全部美しいよ

ごらん?
この鏡を



ほら
こんなに綺麗だ




“ぐちゃり…”




…ははっ…、
可愛い躰肉が
腐りかけて来た!



なんて可愛いの?
最高だよ



嗚呼もっと
可愛くしてあげる



…でも今は僕が先
あと4分しか
ないんだから








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