血塗書斎
□荊、鎖、媚薬。
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嗚呼
僕は気付かずに
こんなにも貴女を愛していたんだ
恐ろしくも美しい感情が覚醒するのが解った
嗚呼…
貴女を監禁して、荊の足枷をし、鎖の首輪で僕へ繋ごう
…貴女はきっと僕へ振り向く事は無い
けれど僕は溢れる独占欲が止められなかった
脳髄の深く深くに、抑えきれない感情が蔦を伸ばしてしまった
轍の様に
甘美な媚薬を飲ませて
洗脳した
…貴女は、僕を求めた
…いや、僕が貴女を求めたんだ
瞳に黒い涙を溜めて、
“僕を滅茶苦茶に傷付けて下さい”…と
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