血塗書斎


□歪んだ愛情
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『何回言ったら解るんですの!!?』





そう言って陛下は私の上に跨り、胸ぐらを掴んでパァンと平手打ちをした



「もう猫に逢わないでと何回言ったのかしら?」



陛下は怒りの表情を浮かべながら私を睨み付けている。嗚呼相変わらずブロンドの髪が…全てが美しい



「申し訳…ありません」



…口を開く度に殴られた口元の傷が痛む。其の痛みがやけに愛おしく思えた



「…そう。貴方反省しているの?少なくとも私にはそう見えないわ」



今度は私の腹部の左右に足を付いて立ち上がり、右足で胸を踏みつけた



「っ……」



尖ったヒールの先に踏まれた部分が焼けるように熱い



「私以外の奴に逢わないで頂戴…」



私を踏みつける力が一層増した
陛下の顔が冷徹なものになり、私は返事をせざるを得なかった


「…解り…、、ました」











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