短編の間

存在の証明
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例えば、私に好きな人が居たとする。
私はその人のことを顔姿以外あまり知らない。
だから、どうしても知りたくなって調べてみる。

その結果、何かわかったとする。
その人のことについて少しでも知れたら、嬉しい。
自分の想い人だ。ほんの些細なことでも良い、何かひとつでも情報が掴めたらそれだけで嬉しくなり、また一歩近づけたと思える。

――どうしても親近感はわかないけれど。
やっぱり頭の片隅で納得しきれない、有り得ないと考えている自分が居るのだろう。
だからもう一人の私が必死になってこんな行動に移すのだ。

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