06/21の日記

01:31
梅雨の悲劇
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「あつい。浜田。一発殴らせろ」

「え!?ヤだよ」



人ん家のテーブルに頭を乗せて人ん家の扇風機を独占して。
その上そんなことを言われれば、誰だって即答でそう答えるに決まってる。(もちろんそんな状況じゃなくても)

なのに、答えた途端バッと顔を上げた泉の顔は不機嫌そのもので。
その鋭い視線に思わず謝ってしまいそうになるけど、俺は全くもって悪くないのを思い出して口をつぐむ。



「あー、あっちー」

「暑いって言うと余計暑くなるって言うじゃん」

「暑いもんは暑いんだからしゃーねーだろ」



再びテーブルに突っ伏した泉は扇風機の方に顔を向け、その恩恵(=風)を一身に受けながらそんなことを言う。

先程から汗でなかなか穴に通らない糸と縫い針を置くと、ため息をついて立ち上がった。



今年は空梅雨らしく、6月だというのに外は真夏を思わせる青空が広がっている。

晴れているということは、野球部の練習も心置きなく外で出来るし、何より洗濯物が外に干せるのでありがたい。

けれど、そこは日本の夏。

流石というか、どうにもジメジメしていてやる気が出ない。
下手したら遅い五月病にかかってしまいそうな怠さだ。



それは泉も同様らしく、土曜の午前練習が終わりうちに来るや否や、シャワーを浴びて現状に至る。
かれこれ1時間はああしているのではないだろうか。

あと数時間もすれば日が落ちて少しは涼しくなる。
それまでの数時間を堪えるため、俺は台所ヘ向かう。



「……氷、足りっかなぁ…」



一度に14コしか出来ない氷の残量を思い返しながら、麦茶をグラスへ注いでいく。

冷たいお茶を持って行った時の泉の様子が手に取るように分かる。





グラスたっぷりのお茶を飲み干し、残った氷をかみ砕きながらこう言うのだ。















「コーラがいい」















梅雨なんて、大嫌いだ。











あとがき


ジメジメして本気で参ってます。
空梅雨…なのかはわかりませんが、福岡は既に水不足問題が出て来ているようでまずいです。マジで。


スランプということで、リハビリがてら短編を更新してみました。
何気に2ヶ月ぶりの更新。

短編は日常のヒトコマを書いていくから、書いてて何となく癒されます。愚痴も軽く入ってるしね(笑)


文章が作れなくてホントに困ってます。

あ、今はそれよか朝ちゃんと起きれるかのほうが心配か。
頑張れ、自分。

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