02/25の日記
09:12
セピア色の思い出
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あれは確か、7年前。
俺が小学校3年くらいの時だったと思う。
小学校には少年野球チームがあって、3年生から入れるそれに入ったばかりの俺は、ワクワク逸る気持ちを抑えながらグラウンドへ向かっていた。
そこではもう何人かの子供が笑いながら準備を始めていた。
その輪の中に入るには、凄く勇気が必要だったけど、一歩踏み出すと一人の日に焼けた5年生くらいの子が俺に気付いて目が合った。
「あ!お前今日から入ってくるってやつ?」
ニコッと爽やかな笑顔を向けてくる少年に、俺はコクコクと無言で頷いた。
「俺はこのチームのキャプテンの泉ってんだ。よろしくな!」
「あ、は…浜田です!よろしくお願いします!」
どうやら少年は6年生だったらしい。
ハキハキとした話し方や優しそうな雰囲気は、子供ながらにカッコイイと思った。
キャプテンはキャッチャーというポジションのせいもあり、ピッチャー志望である俺の世話をよく焼いてくれた。
多分、3年生の中では俺が1番仲良くしていたと思うし、俺が1番キャプテンを慕っていたと思う。
そんなキャプテンには、弟がいた。
その弟は俺の一歳下で今は小学2年生らしい。
2年生はまだチームには入れないけど、キャプテンにくっついてよく練習を見に来ていたから俺も顔を知っている。
名前は、孝介。
孝介は2年生の中でも体が小さい方で、力もまだまだなかった。
けど、足は早かったし、なにより努力家だ。
俺がキャプテンとピッチング練習していた時、孝介はいつも近くで俺のフォームを見ていた。
孝介はきっとピッチャーになりたいんだと思った。
ピッチャーと言えば野球で1番目立つポジションだし、憧れる奴は多いから。
そこで休憩中、孝介はピッチャーになりたいの?って聞いたんだけど、孝介は違うって首を横に振ったんだ。
その答えを不思議に思って、じゃあなんで俺のピッチングフォームを見てるの?って聞いたら、カッコイイから、って孝介は答えた。
孝介の答えに照れていると、ちょうどよく休憩が終わって、俺はキャプテンの元へ他の仲間達と走って集合した。
「良郎?顔赤いけど大丈夫か?」
いち早くキャプテンが俺の顔色に気付いて首を傾げた。
周りのメンバー達の視線も集まってきて、更に顔に血が上る。
「だ、大丈夫です!」
慌ててそう叫べば、キャプテンは不思議そうな顔をしながらも頷いて練習内容を話し始めた。
今思えば、あの頃からかもしれない。
俺が泉に惹かれていったのは。
カッコイイからって泉が答えた時。
あの時の笑顔が、俺は今でも忘れられないんだ。
ねぇ、泉。
また、いつか。
俺の事をカッコイイって言ってくれるように頑張るから。
ずっと俺の傍にいてくれよな?
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浜田恋の自覚編!←なんだそれ
素敵ハマイズサイト様を巡っていると、キューンとする馴れ初め話が沢山あるじゃないですか。
よくよく考えると、うちのサイトって馴れ初め話とかないんですよね…。
書きたい…けど、話が全く思い付きません。
というわけで、とりあえず自覚させてみよう!と思ったのですが、自覚っていうか、ただの思い出話に…。しかもなんか今は既に付き合ってるっぽい感じに…。
予想外だ!!!←
もう諦めてとりあえずUPしようかと……
って、あれ?
泉二言しか喋ってないじゃん…
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