私の小さな世界について

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昼食が終わり、缶詰とごみを背嚢に戻す。実にゆっくりと食事をしたので偵察まで時間が30分ある。

私は手元にある61式小銃から弾倉を外し棹桿を引き機関部を露出させ、息を吹き掛ける。
私の頼れる61式にとって砂漠の砂浜細かい。すぐに機関部に入って来る。油断は出来ない。
個人装具確認に入る。上着の弾倉盒に弾倉は入っているか?空では無いか?十分な数はあるか?各種手榴弾は?対戦車擲弾発射機は持ったか?双眼鏡はあるか?双眼鏡が反射しにくいように目の荒い麻布は被せてあるか?水筒に水は入っているか?などの確認を小声を出しながら佐山と共に行っていく。1つでも機能しないといざというとき困るのは自分たち自信だ。
必要な物は背嚢から出し、上着に入れていく。
私達は身の回りの確認を終え、砂にまみれた止まらない汗を拭い、思い腰をあげる。

ふと空を見上げる。擬装用の天幕に覆われているがそこ見える空は日本と違い、空が高く広く青く美しい。私達が日本にいるときのほとんどが薄暗い山の中か建物無いにいるからかもしれいないなと思う。

「5分前」
と佐山が時計を見て言う。
「よし」
と私は言い、潜伏地点を出て観測地点へ向かう。
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