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□気が付けばそこは特等席
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越前くんとは今まで隣になったこと無かったし、話したのも必要最低限。
でも、なぜか隣がいいなって思ってしまった。
自分でも果てしなく謎だ。


書き込まれ終わった席票。
あたしの隣には、



【越前】



の2文字が雑に書かれていた。(こんなことって)


「決まったなぁ、席移動しろー。」

先生の言葉で机を動かす音が教室中に響く。

席が離れた子には「離れちゃったね;;」
席が近くなった子には「よろしくね」


そして・・・・



「せっかく一番後ろだったのに・・・」


左を向けば越前くんの綺麗に整った顔。
あんまり綺麗だから、ついときめいてしまう。(きっと顔が赤いんだろうな)


『、よろしくね。越前くん』

「よろしく」


いつもと同じ席。
相変わらず黒板の粉は凄いし、居眠りなんて出来やしない。

だけど・・・・






気が付けばそこは特等席
(隣アンタ?)
(そうだよ??)
(じゃ、俺ラッキー)








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