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□望んでいたものは、
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・・・・・貴方は、何処へ行ったの?
戦闘から戻ってきたアレルヤは、血まみれだった。
すぐに集中治療室に連れて行かれたアレルヤ。
けれど、見てしまったの。
怪我をしているのは右目だってことを。
「・・・・ねぇ、ハレルヤは?」
外から、アレルヤに問いかける。
こっちの声は聞こえているだろう。
「ねぇっ!!ハレルヤ出してよっ!!」
「・・・・・・・・・・・ごめん」
涙が流れた。
バカみたいに、声を上げて。
子供みたいに泣き叫んだ。
わかってる、
アレルヤが悪いんじゃない。
アレルヤの所為じゃない。
アレルヤだって、つらいんだ。
でも、
綺麗な金の瞳も、
あの俺様な態度も、
私へ放つ愛の言葉も、
もう、ナイ。
「・・・っ、ハレルヤぁ・・!!」
望んでいたものは、
(平和な世界)
(けれど、貴方がいなければ意味がない)
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