short

□my sweet honey
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君はやっぱり、




「刹那!」

廊下の先に見えるは、真っ青な制服に身を包んだ人影。
4年前よりも大きく、広くなった背中を見つけては彼の名前を呼んだ。



「とぅ!」

「うわ、」


微重力だからほんの軽く床を蹴って、刹那の背中へダイブする。
アレルヤほど広くはないけど確実に成長背板背中。
16の頃のあどけなさを多少残しつつも、立派に成長した刹那は誰がどう見てもかっこいいだろう。
ただ、あたしにとって刹那はやっぱり刹那のままで。



「せっちゃん、また背ー伸びたの?」


若干驚いてる刹那を他所に、以前飛びついた(といっても2週間くらい前)より少しだけ目線が上になったのかと思う。
やっぱり男の子の成長期は凄いのだろうか、あっという間に身長も抜かれてしまったし。

帰ってきたときは本当に驚いた。
だってあんなに可愛かったせっちゃんがあたしを見下ろしているなんて!!!
あんなに可愛かったせっちゃんが男らしくなっているなんて!!!(失礼)
最初の衝撃ったらもう、稲妻が落ちたくらいのものだった。



「わからない」

ちぇ、こちとら測っても伸びないもんなのに。
羨ましいな、コノヤロー。(冗談だからね)

でもさあ、せっちゃん気付いてるかな?
背中にいるから分かるんだけど、ね。
心臓の音ちょっと早くないかな?(気のせいかもだけど)
成長しても、こんなところは相変わらずで。



「せーっちゃん」

「・・・なんだ」

「耳、赤いよ?」

「っ!!」

にんまり笑って教えてあげれば、途端にまっかっかになった刹那の耳。
心臓の音もさっきより早くなっていて、照れているのがバレバレだった。
あーもう、なんでこんなに可愛いのだろうか!!
お姉さんの理性はそんなに頑丈じゃないのです。(そして君の貞操の危機なんです)



「可愛いなー、せっちゃん」

「・・・む、うるさい」



うるさいですって!!聞きました奥さん!?
え、これってツンデレフラグですか?そうですよね?ってかそうしか言えないっすよね?
そんなの顔赤らめていっても全然かわいいよ?(ああ、自分でなに言ってるかわんなくなってきた)





あー、もう


大好きだぁっ!




My Sweet Honey.
(可愛い子はいつまで経っても可愛いのです!)







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