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□ハッピーエンドのその後は?
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「ティエリア」

呼びかければちゃんと答えてはくれるけれど。


「ティエリア」

その温もりはもう感じることが出来ないの。




戦いが終わって以来、世界はやっと纏まりだした。
アロウズは解散し、連邦政府も新体制となり恒久平和へ誰もが歩き始めている。
沙慈君もルイスちゃんと一緒に地上に降りて幸せそうだし、クルーのみんなも生き残ることが出来た。
それなのに、それなのにね。



どうしてティエリアはここにいないの?



刹那から話は聞いたけれど、脳が追いついていかない。
ヴェーダのなかにティエリアの意識はある、死んでいるわけじゃない。いくらそう言われたって、目の前にあの温もりがないのならば。
優しく微笑みかけてくれないなんて、抱き締めてくれないなんて、涙を拭ってくれないなんて。
毎日毎日私はヴェーダと交信し続ける、とういうかこれしかティエリアに会う手段がないもの。
そして、この部屋に来るたび、ティエリアの声を聞くたびに涙が溢れて止まらない。



「ティエリアぁ・・・」

「、泣くな」

「うっ、く・・・だったら、」


だったら拭ってよ、そんなこといったってできないことくらいわかっているのに。
それがティエリアを困らせていることくらいわかるのに。
死んでいないことが幸せだってわかるのに。
触れないの、触れられないの、温もりが感じられないの。
ああ、死ぬことも出来ないとは、なんて愚かなのだろうか。
私は絶対にそっちへ行くことが出来ないなんて。



「・・・すまない」


謝らないでよ。ティエリアはないも悪くないじゃない。
悪いのは、何時までも泣き止めない私なんだもの。
ティエリア、大好き、大好きだよ。
だから少しだけ待ってて。
そしてらすぐに泣き止むから。前を向いて歩いてゆくから。


もちろん、2人で一緒に。







ハッピーエンドのその後は?
(私達だけが置いてけぼり)






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