short.

□君を前にすると僕は逃げ出したくなる。
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ほら、今日も。

貴方を見ると勝手に逃げ出そうとする私。
そしてそれを見て傷つく刹那の顔。
それを見て、自分自身で傷つく私。


ああ、なんて矛盾しているのかしら。





刹那のことを決して嫌いなわけではない。むしろ好意を抱いていると言ってもいいくらいだ。
それなのに勝手に反応する体。
しかしその原因は何かは分からないものだった。分からないからこそ、どうしようがないものだった。


・・・・・ううん。きっと気付いているはず。けれど認めたくなくて、自分自身で知らないフリをしているの。



『俺がガンダムだ』

『俺たちは戦争を根絶する』



その言葉に掛けられる、命の重み。
もちろん、私だってそのためにCBにいるのだから命を懸けてる。

けれど私の命と刹那の命は違うわ。

刹那は純粋に世界を変えたいのよ。

けれど私は違う。たとえ世界が変わらなくても、私が生きていればそれでいいもの。


真っ白に世界を思う刹那。

真っ黒に利己的な私。


綺麗な刹那、汚い私。



「なぜ俺を避けるんだ?」


刹那がいつも悲しそうな顔で呟いてること、知ってるの。

けれどごめんなさい、刹那。私はその質問に答えることはできないわ。
だって刹那に軽蔑されたくないんだもの。(ってもう遅い気がするんだけれど)


真っ白な貴方に真っ黒な私を知られたくないの。
ほら、今更でも自分が一番大事なの。

だから、ごめんね。

どうか私のことを大嫌いになってください。





君を前にすると僕は逃げ出したくなる。
(それは君が綺麗過ぎるから)








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