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□姫に守られるドラゴン
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私は弱くなんか無いんだから!
「あ、カエルだ」
「うわぁっ!どこだよっ」
中途半端に舗装された道を辿って家路に付く途中。
道路の端っこから、ひょっこり出てきたのは緑のちっちゃいカエルだった。
そしてありえないまでに反応して、
・・・・・あろうことかあたしの背中に隠れたロックオンに冷たい視線を送った。
「なんで、あたしの後ろ?」
「いや・・・、その・・・」
あははは、なんて笑ってるロックオンはどうやらカエルが嫌いらしい。
因みに爬虫類もパスだとか。あと虫もダメだとか。
「カエルなんて可愛いもんじゃん」
「うぎゃ、ありえねぇ!」
「あのねぇ・・・」
何にもしないでしょうが。カエルちゃんは。
ちょっと、飛んでくるだけで。
「お前、強すぎ」
「ロックオン、ヘタレすぎ」
どうしようも無い、ヘタレだし。
まぁ、たまーにかっこよくなるけどね。
その姿にきゅんと来ちゃうんだけどね!(末期かしら)
「しょうがないなぁ・・・。あたしが守ってあげるから!」
守られるなんて柄じゃないわ。
このどうしようもないヘタレに、救いの愛の手を。
姫に守られるドラゴン
(王子様は不要です)
(お姫様は最強だから)
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