この空は何処まで

続いているのだろうか・・・?














「ルーク?」




ふと空を見つめていた俺は声のするほうへと顔を向ける。




「あぁ、ティアか」


「どうしたの?空なんか見つめて・・・」



「いや・・・なんか、懐かしいな〜。なんて思ってさ」




「懐かしい・・・?」




彼女が頭を傾げ、問う。




「俺と・・・・・・ティアが出逢った時の」




今も、最近のことのようにあの日の記憶が蘇る―――……





「あの日もさ、こんな晴れた日だったよな」



「ふふっ。そうだった・・・わね。」







あの日以来、俺とティアが出逢った時から



俺の中で何かが変わっていった・・・







「でも、よく覚えてたわね
あの時、貴方は何もわかっていなかったお坊ちゃんだったでしょ?」



くすりと彼女が笑う。



俺もつられて笑うが、その後怒って言う――――



「な、あん時は・・・だ。なんか覚えてたんだっ」





また彼女が笑い、俺もまた・・・笑う。





「・・・青いなぁ・・・」


「あの日は、今日より青かったかしら?」







「・・・あぁ。もっと青かったんじゃないか?」











そう、お前に逢って・・・自分が犯してしまった罪からずっとあの空の様に・・
・・・

包んで、見守っていたいと願った。





みんなを・・・






お前を・・・・・・








でもずっと言えなかった。



いや、言い方が分からなかったんだ


あの時の俺は・・・










「ティア・・・」


「何?ルーク」



「ありがとう・・・
ずっと・・・俺を見ていてくれて」


「・・・貴方が、自分を見失わないように・・・よ」



「これからは俺がお前を、ティアを見ていく」





「えぇ。私を見失わないように・・・お願いね」



これからも、俺はお前に見守られるんじゃなくて


俺がお前を見失わないように―――・・・












「昔は昔。今は今。」



「えぇ。」



「今より未来では・・・もっと良い色してっかな・・・」











お前と・・・


ティアと見たこの空は、あの日より輝いて見えた――――







END。










◆後書き◆

は、初めまして!!( ̄□ ̄;)!!

なんとかルクティアを書かせていただきましたっ・・・!!

少しシリアスな感じで。はい。
ルクティアは一番好きです(笑)
*´υ`)


ではでは、何か感想があると嬉しいかぎりです。
.゜*ヽ(´∀`*){ここまで読んでくださり、ありがとうございました!





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