夢ゆめ
□ヒカリ
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『理音』
彼にそう呼ばれる度に世界が生まれ変わって見えた。
殻を割ることができなかった雛が初めて世界を目にしたような。
そんな美しさが彼の声には宿っていた。
「菅流」
数秒間のやわらかなくちづけは相手を欲情させた。
触れられることが嬉しくてたまらなくて。
相手の重みが心地良くて―。
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