夢ゆめ

□ヒカリ
2ページ/3ページ



『理音』



彼にそう呼ばれる度に世界が生まれ変わって見えた。

殻を割ることができなかった雛が初めて世界を目にしたような。


そんな美しさが彼の声には宿っていた。



「菅流」



数秒間のやわらかなくちづけは相手を欲情させた。

触れられることが嬉しくてたまらなくて。

相手の重みが心地良くて―。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ