夢ゆめ

□ヒカリ
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「平気か。嫌なら…」

いつもと違い相手をいたわるためらいがちな言葉。

「ううん。平気だよ」

相手の顔をみつめる。

その言葉に嘘偽りがないことを証明するために。

「菅流ちゃんとなら嫌じゃない」


幼い容貌とは違い女性らしい丸みをおびた魅力ある肢体は菅流の前に開かれている。

「本当に…」

菅流の言葉をさえぎり口火をきる。

「あたしはずっと望んでいたのかもしれない。
あの人に無理やりさせられたときも、こんなあたしを受け入れて、好きになってくれて、その人の胸に抱かれることを。
ずっと間違ってるって思ってた。親子で…。
自分じゃどうすることもできなくて、どんどん自分が汚いものに成り果てていくような気がするなかで思ってたの。
希望を。求めてやまない光を。
それが菅流ちゃんだったことにあたしは感謝しているの。
だから、そんなつらそうな顔しないで」


動けないでいる彼に理音のほうから触れる。

その身体に。流れる銀髪。鍛えられた身体。守るべき主を持つその腕。
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