no genre novel

□僕を支えるもの
1ページ/7ページ

だるいって言葉が宙を飛び交っているようだ。ベッドの上で、私は目を瞑った。

せっかく受かった高校を、たった半年で転校することになった。

訴えもむなしく、ひとり暮らしなんか許されなかった。一人娘に過保護な両親に、首を絞められている。そんな風に思うのだ。

だったら、絞殺される前に逃げ出せばいいじゃないか。

閃いてから行動に出るまで、時間はかからなかった。

クラスメートに、兄弟で上京してきた人がいる。あまり話したことはないけど、携帯の連絡先は知っていた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ