05/14の日記

00:13
小さな医院にて
---------------
カーテン越しに母さん、と声がした
鼻を啜る音がした
不穏な単語が耳に入った

私はその隣で点滴を受けており、薬剤の雫は既に終わっていた
緊迫した空気の中でカーテンの外の私は目を閉じた
顔も名前も知らない赤の他人のためにできたのは祈ることだけ

どうかご無事で
お子さんを安心させてあげてください

前へ|次へ

日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ