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□バジリスク〜第四章〜
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「んなっ!」
『ミッフィーちゃんったら真っ赤になっちゃって、かーわい♪』
「……スイマセンデシタ……」
「分かればよろしい…」
あのあと、《自己規制》を蹴り上げられ軽く瀕死になったスピリットは、今正座をさせられていて深々と頭を下げている。
…でもはっきり言って
嫌じゃなかった…
とても安心して温かかった
あんなに嫌な気持ちだったのに今では、なんか笑えてくる(笑)
「……ありがとう……」
誰にも聞こえないように呟いたが彼には聞こえたようだ。彼が歩を止める。
『どーいたしまして♪』
満面の笑みをこちらに向けながら、スピリットが言葉を口にした。
…年相応な感じで可愛い。
そして彼は気付いていたのだろうか?
ミッフィーを励ましてくれようとしてあんなこと言ったんだろうか?
『ん〜♪じゃあ仕事でもしょうか?ミッフィーちゃん♪』
「そうですね。さっさと片付けましょう」
『終わったらマリ〇カートだね♪ちなみにミッフィーちゃん、ク〇パだから!』
「むむむ無理ですょ!それじゃ勝てる勝負も負けます!
スピリットさんのキ〇ピヨ譲ってください!!」
『ダーメ。キ〇ピヨとダンテだけは俺の物だから♪
「ダンテさんも?!」
『ん♪ダンテは俺のこれだ・か・ら♪』
ぴんと小指を立てるスピリットさん。
「まじっすか」
『そーだよ。だからもう、あんなことやこんなことやそんなこともしちゃってるんだか『ありえないから!』