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□バジリスク〜第四章〜
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………さいあく………
ホントに半額にしやがったあのクソガキ………
いくら最初からかなり高額な給料をもらっているからと言って半額は痛い………
……年下だと思って舐めすぎてた……
…コソコソ……
《ほら、あの娘だよ》
《筆記試験で合格したんだって》
《マジで!超ガリ勉じゃん》
《冷徹王子のお気に入りが?!》
《でもどうせさ》
《《《スピリット様狙いでしょ》》》
―「はぁ?」
あの綿ぼこ…
いや、スピリットさんが冷徹だぁぁ?!
あの人が冷徹王子なら私は軍司国家の冷徹大統領になれるわっ!!!
……確かに、超絶美形なのは認めるけど(←ちょぃ悔しい)あの人の場合、見た目と頭の無駄遣いの気がする。
そんなこんなで、悶々と頭の中で考えながら、自室に着き、隊服に着替えるべく(今まで班長が、惰眠を貪って居たため、仕事中止だった)クローゼットを開けると………
「っっぅああぁぁあぁああぁぁあぁあ!!!!!!!
っんじゃあこりゃぁぁあぁああ?!」
バターン!!!
『どうした!!ミッフィー!?』
そこで駆け込んで来たのはダンテ。わなわなと肩を震わせているミッフィーを見て一瞬ギョッとし、オロオロとあわてふためく。
「…ふっ、ふふふ…」
『どっどうしたんだミッフィー?』
「見てください!!これっミッフィーの制服ですよ!?」
ミッフィーが手に持っていたのは彼女自身の制服…
しかし今は見事にずたずたに引き裂かれ、只のボロ布にしか見えない。
『…ぅわ!酷いね。
……一応心当たりとかは?』
「ミッフィーが悪いんだ…」
『へ?』
「ミッフィーが、頭よくて可愛いからこんな嫌がらせされるんだ!!」
『…はぁ』
「もういい!!そっちがその気ならやってやるぜ!!
みてろよ!!ターゲットロックオン!!恥ずかしくて二度とパンツ穿けないようにしてやるぜ!!」
『…ノーパンのが恥ずかしくて普通に出来ないと思うんですけ「うおおぉおぉおぉお!!!!」
…きいてないね』